- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
大不評(俺に)の池波処分シリーズ。今回は池波の大好きな忍者物。俺は大嫌い。
んで。いろいろと言いたいことはある。600ページの長編のほぼ全てにわたって、どこかで読んだことある小ネタが続く。小ネタどころか全体のストーリーもオリジナリティ皆無。『丹波大介』とどこが違うんだろう。登場する忍者が超人すぎるのも読むに耐えない。怒りを通り越して笑っちゃうほどのご都合主義だ。
長い話だったから面白い部分もあったけど、点数をつけるとしたら8点くらいかな。もちろん100点満点で。
- 宮部みゆき
- 新潮文庫
- 借り物
宮部も順調に読んでいる。相変わらず時代物のみ。
んで。今回は江戸にオバケが出たよ。でも怖い話じゃないから安心。どの回も短めで少々あっさりすぎな嫌いがあったけど、話も文章も上手いから安心して読めた。
なんか1話目の「鬼子母火」とそっくりな話をどこかで見た記憶があるんだよね。でもこの本は初めて読むし細かい部分は記憶と違うし……パクリ? と、かなり長時間悩み抜いた結果、去年NHKの『茂七の事件簿』で観たという結論に達してスッキリした。
- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 借り物
御茶電コアメンバー(バカップルx2組+マニュアルx1冊)は慰安旅行らしい。その影響で本日は俺が店番。子供に読ませてはいけない本を売る店の。
んで。基本的に店番は読書が仕事だから『かわせみ』を読み終わり。タイプライターの音があったらルッパ~ンみたいなサブタイトルの第7巻だけど、普通に時代物だった。ちなみに「酸漿」は“ホオズキ”と読む。なんか前の巻とは文章の雰囲気が少し違う気がしたよ。気がしただけかもしれないけど。
今回逃がした下手人がそのうちリベンジしに戻ってくるようなことが書いてあった。そんな長期的な伏線張って大丈夫なのかちょっと心配。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
大好評(誰に?)の池波処分シリーズは今回もハズレ本。
んで。旗本の妾腹に生まれて疎まれてきた主人公が将軍様を殴ったりなんだり大暴れしたけど結局お家を継いだ話。500ページ超の長編だけど中身スカスカ。ここぞというところで必ず別の方向に進む主人公のおかげでイベント発生のフラグが立たず、毎回新たなシナリオをゼロからスタート。全ての展開が無意味という斬新な小説だった。間違いなくやっつけ仕事。
学生時代の俺はこんなもんを面白いと思っていたのか? 恥を知れ。
- 宮部みゆき
- 講談社文庫
- 借り物
今日も1冊読み終わり。どんな生活しているのか自分でも不思議な今日この頃。
んで。忠臣蔵から百年の時を超えて起こる心霊犯罪を主人公お初が霊視で解決というトンデモな香りのする江戸心霊ミステリー。トンデモのわりにはけっこう面白かった。
ただ今回も不注意というか矛盾があって気になったなぁ。些細なことだから無視しとよって話なんだけど、気になりだすと前のページに戻ったりなんかして没頭できなくなる。ちょっと悔しい。
- 宮部みゆき
- 新潮文庫
- 借り物
時代物はとても落ち着く。
んで。回向院の茂七シリーズに挑戦。人情捕物帖というよりミステリーだな。けっこう面白かったんだけど、謎をたくさん残したまま尻切れトンボになってるのが残念。あとがきによれば、どうも雑誌の廃刊で打ち切り状態になってしまったらしい。稲荷寿司の屋台の親父とか霊視の日道とかいう伏線が残ってるのに。もしかして続編が出てるかも、と思ったけど無駄だった。ちぇ。
そういえば、茂七親分が三好屋(日道の父親)に会った場面で「初めて会った」とか言ってたけど、その前に船宿で話したことなかったっけ? こういうの、とても気になる。
- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 借り物
本日2冊目の文庫を読み終わってしまった。ホントにこんな人生で大丈夫なのか。
んで。久々の『かわせみ』はいつも通り事件発生、いつも通り解決。ストレスなく読めるしそれなりに面白いんだけど、特に書き残しておくべきことはない。店からの借り物だけに早く返却しないとなぁ。
戦国物の『密謀』と江戸時代物の『かわせみ』を続けざまに読んでみて、昔は戦国時代のほうが好きだったんだけど最近は江戸時代のほうがいいなぁと思ったりした。歳か?
- 藤沢周平
- 新潮文庫
- 借り物
今日も今日とてダラリと読書。こんな人生で大丈夫なのか心配になることがある。
んで。上杉家が家康に負けて戦国時代に幕が下りた。関ヶ原に呼応して上杉が暴れてれば流れは違ったようにも思えるけど、義に生きる上杉家らしい潔さだ。よくわからんが。
大名同士の駆け引きの他、配下の忍者のラブストーリーなんかがあったりして盛り沢山な内容だった。藤沢周平だから安心して読めたけど上杉家のファンじゃないので普通ってとこかな。
- 藤沢周平
- 新潮文庫
- 借り物
久々に戦国物を読んでみた。
んで。主人公は直江兼続。殿様は上杉景勝。謙信の話はよくあるけど、景勝の代になってからの上杉家はマイナー路線一直線なのか今まであんまり目にしたことがなかった。なんか新鮮。
ただ『信長の野望』でそれなりに使えるキャラだったという程度のイメージしかない兼続だけに、思い入れ不足は否めない。普通に読めてるけど爆発力に欠ける感じ。下巻でどうなるか。
- 宮部みゆき
- 新潮文庫
- 借り物
たまたま家で時代物を発見した宮部みゆきに初挑戦。
んで。上手いという噂は聞いていたけど信じてなかった。どうせ読みやすいだけのジュブナイルなんだろうと。そしたらホントに上手かった。引き込まれて止まらなかった。周平と並べても遜色ないかも。ゴメン、ちょっと褒めすぎた。
宮部の現代物はもっと面白いとか。それなら読んでみたいなぁ。