- 藤沢周平
- 文春文庫
- 借り物
今まであんまり読んだことのなかった藤沢周平に挑戦。『用心棒日月抄』シリーズ以外は初めてかも。
んで。藤沢周平はキャラが妙に俗っぽい。主人公からして格好いいヒーローじゃない。ストーリーは勧善懲悪というわけではなく全体に泥臭い。そしてとにかく文章が上手い。
このところ時代物というと超人大集合でご都合主義の池波ばっかりだったから感動すら覚えた。藤沢周平イイね。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
悪夢のようなエッセイを読んでしまったので、お口直しに池波。薄い文庫だったから即日完読。
んで。前に読んだ『闇の狩人』と同じ世界の話だった。時代的にはちょっと前になるのかな。登場人物も重なってたしエピソードにもつながり多くてそこそこ楽しめた。
こういう風に知らないで読んでみたらストーリーがつながってたっていうの、けっこう好きかも。
- 渡辺怜子
- 文春文庫
- 借り物
ピザを食べたら美味しかったのでイタリー料理最高と思って家に転がってたイタリー料理関連と思しき本を読んでみた。
んで。端的に言ってクソだった。壮絶につまんないことが延々と続くし、なにより文章が下手すぎる。意味不明な文章が唐突に出現したりして情景が思い浮かぶ余地など全くなかった。リンボウのイギリスじゃないエッセイから文章力を抜いたらこんな感じになりそう。
結局、著者のイタリア人の知り合いを意味もなく紹介した本としか思えなかった。この目のつけどころの悪さはエッセイに向いてない。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
もはや読んダラ恒例になった処分前の在庫一掃池波セール。ここで初めて短編集が登場。
んで。構成はバラエティに富んでいた。でも池波は短編に向いてない気がする。盛り上がった瞬間、もしくは盛り上がる直前で唐突に終了という感じなので不満が残る。
とはいえ久々に読んだ幕末物はそこそこ楽しかった。斬りまくり斬られまくり殺しまくり殺されまくり。幕末アツい。新選組の悲壮感と賑々しさはけっこう好きだ。
- 吉田戦車
- 講談社
- 手持ち
本棚の整理をしていて思わず手に取っちゃった吉田戦車エッセイ。パラパラめくってみたら、止まらなくなってそのまま読み終わっちゃった。
んで。この人は漫画もスゴいけど文章書かせても大爆笑。教科書になりそうなほど高レベルなバカ文の嵐。ネタも目のつけどころが鋭い。普通の人間ならなんてことなしに見逃しちゃうような些細なことが爆笑事件になったりする。さすが吉田戦車。
また笑いたくなったら読むことにしよう。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
読み終わった。やっぱり上下巻に別れてたほうが読みやすい。
んで。最終的に善人は幸せに悪人は不幸に、という池波得意の芸のない人情勧善懲悪だったから普通に読めた。娯楽時代小説の王道だから書くこともなく。とにかく普通だった。
だんだん池波にも飽きてきたけど、処分のためなのでもう少し読み続けるつもり。本棚よ、もっと空け。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
相変わらず処分前池波シリーズ大絶賛読書中。
んで。今回のはやっと普通の厚さの上下巻になってくれたので読みやすかった。ストーリーはと言えば、記憶を失っちゃったお侍がいろいろと気質でない人に助けられつつどうなる? という典型的な池波小説。台詞ばっかりなもんだからページの下半分真っ白。改行の嵐で進行が早い早い。池波の原稿枚数稼ぎ術ここに極まれり。でもそれなりに娯楽小説してるので普通に読める。
とりあえず下巻も一気に読んでしまいそうな勢いではある。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
引き続き処分中の池波シリーズ。今回はちょっと。いや、かなり。
んで。新影流の創始、上泉伊勢守の話だと書いてあったんだけど、半分以上は伊勢守と関係のないストーリー。伊勢守は話が脱線してる間に剣の達人になってた。世の中にこれほどつまらない歴史小説があったのかと驚いちゃうくらいつまらなかった。
池波にありがちなパターンではあるんだけど、分裂気味でなにをメインに書きたかったのか皆目わからない。もう全然ダメ。超駄作。こういうのは読んでてツラい。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
今日も処分前の池波シリーズをどんどん読みます。
んで。幡随院長兵衛の若き日の話。買った時に一度読んでるはずなんだけど綺麗サッパリ忘れてたので初めて読んだのと変わらなかった。ちょっと得した気分。
それにしても新潮文庫の池波初期作品は分厚いの多すぎ。この本は650ページもあった。ページめくりづらいし重いので上下巻に別けてほしかった。次の本も分厚いなぁ。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
唐突に池波ブーム到来。かなり無理矢理だけど。
んで。今回のはかなり面白かった。爽やかで気持ちのいいストーリーだったからページを繰る手が止まらず、まるで漫画でも読んでるかのごとく一気に読み終わっちゃった。この主人公の生き方には憧れちゃうものがあった。
よくわかんないけど、もしかすると池波って実はけっこうスゴい作家だったのかも。