- 池波正太郎
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弟が勤めてる某市役所が広報誌に漫画を掲載したいってことで、友達のツテを頼って漫画家を紹介中。公募型式だから結果はわからんが、せっかくだから紹介した人が採用されますように。
んで。仕掛人の最終巻は、相変わらずネタ切れ風味の長編。白子屋の残党との戦いがクライマックスに突入しようかというところで作者死亡。ぶっちゃけ続きなんて気にならないんだけど、どうせなら書き終えて死ねと思った。そして残ったページは対談。社会経験の乏しさか、それともただの老害の妄言か、いつもながら池波の対談は薄っぺらくてどうにもならん。
これで大作家と呼ばれていたんだから、悲しむべきは当時の娯楽の少なさよ。
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久々に山田うどん。俺はかき揚げ丼セット、妻(臓物好き)はパンチ定食というお決まりの注文で満足した。うどんが妙に落ち着く味なのは、きっと舌が給食のソフト麺を覚えているんだ。
んで。仕掛人の第6巻はまた長編。ネタ切れだからしょうがないね。大阪白子屋の残党を撃退しながら知り合いの薬種問屋敬養堂店主清助を仕掛けから守る梅安先生、仕掛人なのに長いこと仕掛けの仕事してないねぇ。絶対絶命のピンチに陥るたびに偶然の助けが入るご都合展開ばかりで安易に過ぎる。惰性で読めなくはないんだけど、とかく安っぽい。
白子屋をやっつけたところで完結させたほうが間違いなく綺麗だったな。
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大学に通わせているフィリピンの義妹から、論理哲学の期末レポート(英語)を添削してくれとの依頼。そう言われても講義の内容を知らんのだが……。でも数時間かけて無難な内容で書き直してあげた優しい俺。
んで。仕掛人の第5巻は、あまり出来のよくない短編の後、また長編で大阪の白子屋と対決。困ったときの長編だけに中だるみが激しかったけど、言っちゃえば最終決戦みたいなもんだからそれなりに緊迫した雰囲気もあって可もなく不可もなく読めた。でもさ、ここで白子屋をやっつけちゃったとなると、この先もうやることないぞ。
とっておきのネタも使ってしまったし、次からどうなるのか楽しみではある。悪い意味で。
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以前はそれだけで生活できてた通販業務が本格的にもうダメ。前年比3割減。ここまで来ると、もうお金のためじゃない。間借りしてる倉庫までの移動中に読書するのが目的だ。電車賃が出たらそれでいいや。
んで。仕掛人は第4巻にして早くも長編が登場。つまり予想した通りどう見てもネタ切れです本当にありがとうございました。ご存じの通り池波はネタに困ると長編で時間を稼ぐ癖がある。今回もいつもの長編と同様、いいとこ短編1本分の内容を無駄な会話とト書きでこれでもかと希釈した駄作だった。これはダメだ。
こんなダレた話を書くくらいなら、ネタがまとまるまで休むとか、いっそ気持ちよく完結させるという選択肢はなかったんだろうか。
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バイク用のスマホホルダをどうにか安くあげようとトライ&エラーした挙げ句、最終的にやっぱり普通に専用のクランプバーとホルダを使うのがベストという当たり前の結論に至ってしまって非常に悔しい。
んで。仕掛人の第3巻は小杉十五郎に頼りっぱなし。小杉十五郎ってアレだよ若い剣客で梅安のお友達。これが江戸を離れたと思ったら帰ってきたりまたいなくなったりして、梅安先生の仕掛けよりも小杉十五郎の動向がメインストリームになってた。小杉十五郎はいいキャラだと思うんだけど、安易なヘビロテが池波の苦し紛れを浮き彫りにしてるというね。早くもネタ切れの匂いが濃厚。
仕掛人という設定は面白かったのに、短ぇ夢だったな。
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貧乏人は麦を食えっていうから素直に従ってこのところ押麦を食べてるんだけどさ。プチプチして美味いから特段文句はないんだけどさ。でもこれ、ブレンド米より高いよなぁ。
んで。仕掛人の第2巻。相変わらず梅安先生が人を殺す話。まだネタ切れしてない気配で、今のところちゃんと殺してる。暗殺シーンがあっさりした描写なのが渋くてよろしい。ただ、池波あるあるだけど、考えなしにその場の雰囲気だけで「世の中の仕組は、すべて矛盾から成り立っている」なんてことを書くから随所で安っぽさを感じちゃうんだよなぁ。全てが矛盾してたらシステムとして成り立ってないと思うぜ。
ま、ラノベ相手に冷静な指摘をするは無粋だって自分でもわかってるんだけど。
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セ・リーグの順位が決まらないおかげでクライマックスシリーズ対応の準備作業がとても重い。パトラッシュ、僕はもう疲れたよ……。
んで。“必殺シリーズ”原作の記念すべき第1巻。これといったピンチもなく主人公の思い通りにサクサク進む池波小説にありがちな展開のオンパレードだけど、仕掛人というアイデアは秀逸だし、ダークヒーローというのも毛色が違って面白い。「剣客商売」後半のグダっぷりを目の当たりにしてきた直後ということもあって予想してたより楽しめた。
文章力の低さはひとまず措くとして、アイデアが枯渇していない時の池波は馬鹿に出来ない。
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時代劇専門チャンネルで「まんが日本昔ばなし」を再放送してて、たまに観てる。リアルタイムで観てた子ども時分には全くわからなかったけど、実はけっこう芸術的な作品が多かったことを今さら知った。遅い。
んで。時代物ラノベ「剣客商売」番外編その2にして剣客関連のラストを飾るのは、雇い主とか知り合いを殺された女がひょんなことから根岸流手裏剣を習って敵討ちしようとしたら小兵衛が助太刀してくれた話。いつものようにどこかで読んだ小ネタばっかりだけど、池波にしては頑張った。
ただ、女で根岸流手裏剣っていうキャラは本編に登場する杉原秀とかぶるし、設定も展開も「剣客商売」の番外編である必然性が全くない。当時の大人たちの事情を感じるねぇ。
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フィリピン実家の全生活を支えてる我ら夫婦。それが扶養控除の対象になると知ったので更正の請求をしてみたら、所得税が20万円くらい還付された。住民税も戻ってくるらしい。やったぜ海外扶養家族ヽ(´ー`)丿
んで。時代物ラノベ「剣客商売」番外編の後編。結局のところ、主人公の波切八郎が転落していく様を若き日の小兵衛が生暖かく見守るだけの話だった。小兵衛の若い頃だっつーのに、既に老成しちゃってて本編との違いがわからないというね。ネタ密度も、これが池波バリバリの時期だったら短編2本分くらいだったはず。それを厚めの文庫2冊まで薄めてるんだから痛々しい。
「剣客商売」に至る背景が描かれてるから池波教の信者ならアリなんだろうと思うが、俺は信者じゃないからなんとも。
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愛車のミラちゃんにはカーナビがない。スマホを使おうにも車用ホルダは無駄にゴツいし高い。なのでダイソーで見つけてきたスマホ立てを加工してスポンジなんかと組み合わせることにより、総額324円でセンターコンソールの小物入れに装着できるホルダを作り上げた。我ながら優秀である。
んで。時代物ラノベ「剣客商売」番外編は小兵衛の若い頃のお話。その前編。本編の12巻と13巻の間に書かれた計算で、この時期は本編もネタ切れでどうしようもなくなってただけに、番外編もかなり苦し紛れな雰囲気が漂ってた。限られた量のネタをいかに薄めて原稿枚数を稼ぐかに苦心してる気配がプンプンするのは本編と同じで、とかく冗漫。面白くはない。
ただまぁ、ちょっと目先が変わったという点から言えば、読めるといえば読める。強いて読むほどのものではないが。