読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2014年03月12日 [書籍の類]
伊17潜奮戦記
  • 原源次
  • 朝日ソノラマ航空戦史シリーズ
  • 古本
俺満足度:★★★★

ウチの妻は外人なので正式な氏名がアルファベット表記。超面倒。だから苗字漢字+名前カタカナ、ミドルネームなしの通称名を登録してきた。その名前を普段から使っている証拠が必要と聞いてたんだけど、なんも言われなかっただ。もっと早くやっときゃよかった。

んで。開戦から約1年間、伊17に乗り組んだ電信員の思ひ出。はるばるカリフォルニアまで行って米本土を砲撃した後、アリューシャン作戦に参加したと思ったらソロモン海まで下ってガ島への輸送作戦に参加したり。ってこれ本当に1年間の話なのか。忙しすぎだろ。ただ、文章にあっけらかんとした明るさがあって面白かった。潜水艦勤務、楽しそうじゃん(勘違い)。

当時の潜水艦の中がどんなものなのか想像つかないから実物を見てみたくてたまらん。どんだけ暗くて狭くて怖いんだろうか。

■2014年03月03日 [書籍の類]
海底十一万里
  • 稲葉通宗
  • 朝日ソノラマ航空戦史シリーズ
  • 手持ち
俺満足度:★★★☆☆

電車が所沢駅を出た瞬間、隣の秋津駅で人身事故。発車前なら新宿線で行けたのにタイミング悪すぎだろ。電車に飛び込むようなヤツは死んでしまえ!(たぶん死んでる)

んで。旧海軍の名物潜水艦長の自伝。無茶な命令の下、伊6潜でサラトガに魚雷を2本ぶち当てたり伊36潜で尺取り虫航法を編み出したりとエピソード豊富なのに加えて文章が上手い、というか盛り上げ方が上手い。ここまで盛り上げてくれれば読んでて楽しいわ。

でも、どう考えても盛りすぎなんだよねー。冒険小説として読んでおくのが吉。

■2014年02月24日 [書籍の類]
潜水艦諜報戦 (下)
  • S・ソンタグ、C・ドルー、A・L・ドルー/平賀秀明(訳)
  • 新潮OH!文庫
  • 借り物
俺満足度:★★★☆☆

先日購入したNetGenesis GigaLink2000を使い始めて約10日間。設定変更のたびに再起動しなきゃいけない点以外は文句なし。無骨なデザインも超クール。これはいいモノを買ったぞ。高かったけど。

んで。下巻はソ連の海底ケーブルから通信を盗聴しよう作戦がメインで、後半1/3は付録の資料。潜水艦も頑張って行動してたけど、それよりもどこに海底ケーブルがあるのか予測しちゃったジェームス・ブラッドリー大佐のほうが圧倒的に輝いてたよ。上巻のクレイヴンもそうだったように諜報戦は頭脳戦だということがよくわかった。悲しいけど前線の潜水艦なんてのはただの手足だわ。

なんかもう潜水艦じゃなくクレイヴンとブラッドリーの話にしたほうが面白かったんじゃないか、これ。

■2014年02月17日 [書籍の類]
潜水艦諜報戦 (上)
  • S・ソンタグ、C・ドルー、A・L・ドルー/平賀秀明(訳)
  • 新潮OH!文庫
  • 借り物
俺満足度:★★★★

ディズニー新作「Frozen」の主題歌「Let It Go」25カ国語バージョンが素晴らしい。どの言語も素敵だけど、中でもエスパニョールにシビれた。エスパニョールしゃべれたら格好いいなぁ。でもその前に英語だなぁ。

んで。冷戦が大変だから潜水艦を情報収集に使ってみようじゃないかといって始まった潜水艦による諜報戦の話。手探りのままオンボロ艦が投入されてそれはそれで興味深いんだけど、なんかもうそういうのどうでもよくなるくらいに天才ジョン・クレイヴンが全部持ってった。限られた情報しかないのにベイズ推定で潜水艦の沈没地点を予測しちゃったりして諜報戦よりもクレイブンのほうが面白い。

えーと、潜水艦が諜報戦かなんかをしてるんだっけ? クレイヴンがスゴすぎて霞んじゃったよ。

■2014年02月10日 [書籍の類]
大本営が震えた日
  • 吉村昭
  • 新潮文庫
  • 手持ち
俺満足度:★★☆☆☆

遂にBA8000Pro(満11才)の挙動がおかしくなった。慌てて代替機を探したんだけど、お手頃な機種はソースルーティングに対応してねぇー。もう思い切ってNetGenesis GigaLink2000を注文してやったわ。高ぇー。

んで。大東亜戦争開戦直前に秘密が漏れたんじゃないかと心配になった大本営が震えた話。上海号墜落から始まって、竜田丸の強行航海、マレー奇襲の輸送船団、タイ進駐、そんで真珠湾攻撃に向かう南雲機動部隊という流れだった。上海号の話は面白かったけど、その後はとりとめのない流れになっちゃって盛り上がりに欠けた。文章に吉村昭らしいキレも感じられなくて残念。

どれか一つのテーマに絞ってじっくり書いてほしかったよ。

■2014年02月03日 [書籍の類]
自衛隊裏物語
  • 後藤一信
  • 幻冬舎アウトロー文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆☆

下朝鮮に出張中の内閣府職員が死体になって北九州に漂着とか、一体なにが起こっているのやら。とにかくもうなんでもいいから国交断絶しろ。

んで。一言、酷い。自称“自衛隊ウォッチャー”による自衛隊の裏側らしいんだけど、全て表側の情報だわ。所詮は自衛隊未経験者の聞きかじり&参考文献から丸パクリで、中途半端なマニアにすら達していないレベル。知らないなら書かなきゃいいのに。間違いを探して著者をバカにするのが正しい楽しみ方なのかもな。楽しくないけどな。

GDPと国家予算の違いすらわからないのに軍事アナリストを名乗る著者の度胸だけは買おう。もちろん嫌味だ。

■2014年01月31日 [書籍の類]
指揮官の決断 その一瞬が勝敗を分けた!
  • 三野正洋
  • 新潮OH!文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

通販の注文数が株価に連動しているような気がする。しかし例えそれが正しかったとしても出来ることはなにもないのが悔しいところ。なんでもいいから景気よくなれ。

んで。いろんな戦場における指揮官の話。よく知らないヨーロッパ戦線とかベトナム戦争の話が出てきたので楽しかったんだけど、どれも勝つべくして勝ったし負けるべくして負けた感じなんだよなぁ。例えば牟田口みたいな無能をトップに据えた時点で負けは決まっちゃうわけで、それは別に指揮官の一瞬の決断とは言えないわけで。

ぶっちゃけ最も重要なのは人事部の決断だな。

■2014年01月27日 [書籍の類]
8月17日、ソ連軍上陸す 最果ての要衝・占守島攻防記
  • 大野芳
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

今回の都知事選はいつにもまして酷いなぁ。誰になってもダメダメな未来しか見えないんだけど都民どうするの? と、都政に無関係の埼玉県民俺、高みの見物。

んで。玉音放送を聞いてホッとしてたのも束の間、露助が攻めてきて占守島守備隊が大変だった話。露助相手にけっこう善戦してたんだけど、日本側に降伏命令が出ちゃって無理矢理停戦、守備隊は捕虜にされてシベリア抑留というなんとも酷い話だった。でも守備隊の頑張りのおかげ露助は千島列島までしか南下できなかったんだから帝国陸軍頑張った。

丁寧な取材をしたことはわかるんだけど、戦後60年を過ぎてからの聞き取り調査じゃ時既に遅すぎて不明点多数だったのが残念。あと戦闘シーンもっとほしかった。

■2014年01月20日 [書籍の類]
井坂挺身隊、投降せず
  • 楳本捨三
  • 光人社NF文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

なんか身体がダルい重いツラい。お熱を測ってみたら37.5℃。平常時35.5℃の体温計だから微熱の域を越えている。でも仕事も酒もタバコも休むわけにいかない。大人って大変。

んで。光人社NF文庫だからノンフィクションだと思った? 残念、フィクションでした! 表題作と「囚人部隊、長城に全滅す」の2編が収録されてるんだけど、どっちも完全に想像の産物。だって両方ともラストで全員爆死してるし。記録なんて残ってるわけないし。ただの冒険小説だし。期待したのと全く違ってズコーってなった。

光人社のレベルの低さはみんな知ってるし俺もわかった上で読んでるけど、完全なフィクションをNF文庫に入れてくるのだけは許せない。こういうのは別レーベルで出せ。

■2014年01月17日 [書籍の類]
風船爆弾
  • 鈴木俊平
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★★★

最近、バイクのセルが回らない事象が多発。独自調査の結果、原因はキルスイッチの接触不良と断定した。しょうがないから一時的に配線直結してホンダ夢店までひとっ走り。部品取り寄せ1,585円也。

んで。我らが大日本帝国が世界に誇る大陸間戦略爆弾「ふ号兵器」こと風船爆弾の話。全くドラマチックでもなんでもないんだけど、文章上手いし面白かった。よくもまぁ和紙と蒟蒻糊で作った風船に爆弾積んでアメリカ本土まで飛ばすなんてことを考えたな。成果はともかく、切羽詰まった日本人の発想と実行力はスゴいと思った。後先考えず細菌兵器を使ってたらもっと面白かったろうに。

我が風船爆弾に比べたら射程300kmのV2ロケットなんてヘソで茶が沸くレベルだぜ!