- 小田晋
- 知的生きかた文庫
- 貰い物
今年ももう6月ときた。6月は家庭内イベント多発時期なので気を引き締めて乗り切る。ぬるりと。
んで。宗教概論ではあるけど、肝心の宗教と日本人の関係はいまいちはっきりしない。このところ精神科医とか心理学者が書いた本をちょこちょこ読んでみたわけだけど、みんな説得力に欠ける。少なくとも科学的ではない。連中の仮説は、論拠に乏しい思い込みだよね。ごちゃごちゃ言ってないでスカッと証明してみせろって感じ。出来るもんならな。
心理学(精神医学を含む)を科学の一分野に入れることには絶対反対しておく。ありゃ文学の類だ。
- 澤口俊之/阿川佐和子
- 新潮文庫
- 貰い物
通販で小売りをやってると、世の中に馬鹿が多いことに気づかされる。説明を読めないヤツとか、自分の住所を書けないヤツとか。そういうのが結構な割合で存在するから驚く。そんで自分のミスなのに文句言ってくるんだ。斜め上の半島由来の連中か?
んで。モテることは脳の至上目的なのでいろいろ頑張ってますって話。普通に考えて当たり前なので特に目新しいことはなし。さらに対談なので細かい点に言及する気も起こらない。対談って展開が遅いし浅いしでいいことない。ぶっちゃけ時間の無駄。
著者と出版社は対談で楽するのやめてくれ。対談したきゃテレビかラジオでやれや。
- 福島章
- 講談社+α文庫
- 貰い物
山本太郎がウザい。なにが反原発だ。中卒のメロリンQは頭悪いんだからしゃべるな。このまま永遠に消えてくれることを望む。
んで。殺人が人間の攻撃願望に根ざしているようなことを主張した本。例として挙げられていた事件は面白い。でもそれを分析しようとすると説得力が一気に低下。どうも狩猟時代の征服願望の名残という結論に持って行きたいみたいで、心理学やら生理学的側面から理由を付けてるんだけど、どうにも論拠が弱い。もうちょっと証拠がないと信じることは出来ないな。
仮説としてはいい攻めを見せてると思うけど、真実からは遙かに遠い気がするよ。
- 取違孝昭
- 講談社ブルーバックス
- 貰い物
同期が乗ってる練習艦隊の「あさぎり」が晴海に来てるので、妻と一緒に見学させてもらった。船はデカくて格好いいなぁ。日本語全く話せないウチの妻にも臆せず英語でコミュニケーション取っていた同期は、さすが海自幹部!
んで。難易度の振れ幅が大きいブルーバックス、今回のは幸いなことに理解しやすい側の本。「欲望につけこむ」「不安をあおる」「権威をかたる」「社会システムを逆手にとる」と大きく4タイプに分けて、なんで騙されちゃうのか解説してた。前者3つは騙される方が馬鹿としか思えないんだけど、社会システムの盲点を突く詐欺だけは感心した。俺もそういうアイデアを思いつけるような人間になりたい。
あ、でも詐欺は犯罪! ダメ。ゼッタイ。
- 野口晴哉
- ちくま文庫
- 貰い物
鳩山は本物のアレだったけど、菅直人ってなんなの? キチガイ? それとも狙って国民の嫌がることをしているの? 無能が首相をやってるときに限って震災が起こるのは、そういう連中を当選させるなという大地の怒りかも知れん。
んで。風邪は自然の健康法だという胡散臭いお話。風邪は感染しないとか、癌にかかっても風邪をひくとよくなるとか、果ては麻疹もリウマチも風邪の一種とか、もうなに言ってんのかわかんない。俺の知ってる風邪とはなにか違う。非科学的すぎて虫唾が走る。ググったら、偉そうに健康を語ったわりに65才で死んでるという。すごい説得力だな!
っつか、コイツがやってたのは本当に整体なの? 宗教の間違いじゃないか? そういう気持ち悪さ全開。
- 弦本日芳
- 新潮OH!文庫
- 貰い物
放射能は順調に広がってるみたいだ。ウチのほうには直ちに影響ないだろうから気にしないけど、浪江町と飯舘村が可哀想だろ早く片付けろ東電。
んで。病気の治療は頑張りすぎないほうがよいというお話。頑張りすぎるとすぐに辛くなって続かないから、極端なことせずにトータルで設定値をクリア出来ればいいと考えると楽になるとのこと。そりゃそうだろうね。俺が病気になってもたぶんそうするよ。ってゆーか病気じゃなくても頑張らないよ。頑張るの嫌いだよ。
人間、頑張っても頑張らなくても最終的には死ぬんだから、頑張らないほうが得だと思う。
- 徳永進
- 岩波現代文庫
- 貰い物
結婚してからというもの、独身時代では考えられないほどバランスを考えた食事を心掛けている。独りなら焼酎さえあれば他になにも要らん。しかし、せめてウチの妻が大きくなるまでは……。
んで。鳥取赤十字病院にお勤めの内科医が書いた勤務医の1年間。患者さんがやって来ては治ったり治らなかったり生きたり死んだりしながら季節がうつろう、ちょっとセンチメンタルな文章のエッセイ。ちょこちょこ専門用語が本物の医者っぽい雰囲気よ。
終始淡々としてて盛り上がりには欠けるけど、まぁ読めた読めた。
- なだいなだ
- 朝日文庫
- 貰い物
トラックの荷台に書いてあるのをよく見る「日本フルハーフ」がずっと気になっててさ。フルなのかハーフなのかはっきりしてくれと。調べてみたらFruehaufだった。フルでもハーフでもなく創業者の名前だった。
んで。アルコーリズムって何だよアルコール+リズムってことはジャズバーの類か、とかよくわからずに読んでみたらアル中のことだった。どうたらアル中になるかというところから始まって、諸問題とか治療法とか。んー、普通の人がアル中になるのは難しそうな感じよ。ちょっとやそっとの酒量じゃならないみたいだもん。幻覚が見えちゃうほど飲めるか?
そりゃ俺も毎日焼酎を摂取しないと死んじゃうけど、アル中にはまだまだほど遠い。アル中なんて他人事。俺は全然大丈夫。
- 石浦章一
- 講談社ブルーバックス
- 貰い物
GW中、東北地方にある母方の田舎に挨拶してきた。今まで結婚について一切伝えてなかったから、妻の突然の登場に騒然。中学生を連れてきたと疑われたが大丈夫、合法だ。
んで。タンパク質とはなんぞやから始まりタンパク質の異常が病気を引き起こすよというお話。ブルーバックらしく非常にわかりやすいような気がする書き方で読みやすい。でも実際には小難しくて理解できてないという。亀の甲がちょこちょこ出てくるのがもうね。大変。
読んでる瞬間は理解していた気がしたんだがなぁ。思い返すと何も理解してないぞ。おかしいなぁ。
- 土屋賢二
- 講談社文庫
- 貰い物
ふと思った。俺ってアラフォー? よし、まずアラフォーの正確な定義を考えよう。まさか四捨五入なわけないから端数切り捨てにした。アラサーだった。むしろ十の位で四捨五入したら0歳児だった。安心した。
んで。哲学者がいかにして笑ったかという話と思わせておいて実は普通にお気楽エッセイ。特になにか特別なことがあるわけではなく、哲学に関するわけでもなく、すごく面白いわけでもなく、かといってつまらないわけでもなく。いやまぁ肩の力が抜けてて気楽なんだけどね。
格別文句を書けないこういう本が一番困る。俺は文句をつけたいのだ。