2004年02月27日 の日記
■2004年02月27日 [書籍の類]
筒井康隆全童話
  • 筒井康隆
  • 角川文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

筒井の角川SFジュブナイルは読むのラク。

んで。中途半端な『緑魔の町』と違ってわかりやすいパロディだった。出色は「三丁目が戦争です」。「150ページからよまなかったことにしてください」なんていうメタなネタはあるしダイナマイトで全員爆死だし。だいたい住宅地vs団地の戦争という時点で童話じゃない。いつもの筒井をひらがなにしただけじゃん。

「そうだ。こうしましょう!」「うん、そうだ。そうしよう!」「まだ、なにも、いってません」がツボ。児童向けっぽい文体でやられるとますますシュールで堪らん。

■2004年02月27日 [書籍の類]
緑魔の町
  • 筒井康隆
  • 角川文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

筒井のSFジュブナイルなシリーズを攻めてみる。読むのラク。

んで。アンタレス星人(緑色)の侵略に気がついた武夫君が怖がりながら頑張る長編。ストーリーも文体も挿絵もそれっぽくて、一見すると普通の少年少女向けに思える。

でも話が進むにつれて違和感が。なにかと「気ちがい」を連呼するし、地球侵略中のアンタレス星人(緑色)は「カポーレ!カポーレ!アマチャレ、カポーレ!」とか言ってるし。やっぱり筒井は筒井だったので安心した。