読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2003年11月21日 [書籍の類]
壬生義士伝 (上)
- [著] 浅田次郎
- [刊] 文春文庫
- [入手経路] 借り物
- 俺満足度:★★★★☆
生涯2冊目の浅田次郎に挑戦。ちなみに初めて読んだのは『三人の悪党』だった。
んで。新選組後期で活躍した吉村貫一郎と、大正の世で当時の吉村を知る人達の語りを行ったり来たりしながら進む。吉村は南部藩出身の真っ直ぐな人。北辰一刀流大目録皆伝。頭脳明晰。でも超貧乏だったので脱藩して新選組で出稼ぎ中らしい。冒頭以外は全て独白形式で、その語り方がなかなかヨシ。盛岡出身の吉村の東北訛りはそれだけで悲壮感たっぷり。
守銭奴だ田舎侍だと呼ばれた吉村とはどんな人物なのか、なんでいきなり切腹なのか、雫石に残してきた家族はどうなってるのか……もう早く知りたい。先を読みたい。早く下巻を。