- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
諦めちゃいそうになる自分に鞭打って読む池波処分シリーズ。心に深い傷。
んで。強姦未遂と家来を殺された恨み晴らそうと剣を修行して、強くなって侍にちょっかいかけたら恨まれ暗殺寸前というところで助けられて結婚した女の話。よくある池波。ストーリーもキャラもワンパターンだからまるでデジャヴ。
全く面白くなかったけど、かといってストレスを感じるほどでもなかったから及第かなぁ。
- 筒井康隆
- 角川文庫
- 古本
また筒井のSFジュブナイル。
んで。あり得ないキャラ揃い。やることなすこと全て思い通りだから変な恍惚感があった。全体的にブラック度は高い。盗んだ便利アイテムを使いながら「びくびくしていちゃ、世の中は渡れないよ」と教えてくれたりする。大笑いはなかったけど面白かった。
ジュブナイルシリーズと銘打ってあるが、別にジュブってないと思う。普通の筒井だ。
- 筒井康隆
- 角川文庫
- 古本
筒井の角川SFジュブナイルは読むのラク。
んで。中途半端な『緑魔の町』と違ってわかりやすいパロディだった。出色は「三丁目が戦争です」。「150ページからよまなかったことにしてください」なんていうメタなネタはあるしダイナマイトで全員爆死だし。だいたい住宅地vs団地の戦争という時点で童話じゃない。いつもの筒井をひらがなにしただけじゃん。
「そうだ。こうしましょう!」「うん、そうだ。そうしよう!」「まだ、なにも、いってません」がツボ。児童向けっぽい文体でやられるとますますシュールで堪らん。
- 筒井康隆
- 角川文庫
- 古本
筒井のSFジュブナイルなシリーズを攻めてみる。読むのラク。
んで。アンタレス星人(緑色)の侵略に気がついた武夫君が怖がりながら頑張る長編。ストーリーも文体も挿絵もそれっぽくて、一見すると普通の少年少女向けに思える。
でも話が進むにつれて違和感が。なにかと「気ちがい」を連呼するし、地球侵略中のアンタレス星人(緑色)は「カポーレ!カポーレ!アマチャレ、カポーレ!」とか言ってるし。やっぱり筒井は筒井だったので安心した。
- 吉田戦車
- 講談社
- 新本
名作『吉田自転車』の続編がキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
んで。吉田戦車が電車に乗って東へ西へ。そして巻き起こす大爆笑の数々。なんの変哲もないものでも吉田戦車にかかると爆笑アイテムになってしまう。このセンスは神レベル。
文章やイラストが面白いのは当然として、写真やキャプションなどの細かい部分でも大いに笑わせてもらった。第3弾熱烈キボンヌ。
- 池波正太郎
- 新潮文庫
- 手持ち
いつまでも楽しんでばかりではいられないので池波処分シリーズ再開。
んで。ラッキーなことに読める短編集だった。文章力のなさはいつも通りだし、ラストはぶつ切りだし、服部小平次が主役の「舞台うらの男」なんかはただのコピペだったけど、まぁ許せるレベルではあった。
昭和30年代半ば~40年代半ばにかけての短編は比較的読めるものが多い気がする。この頃の池波は多少なりともちゃんと書こうとしてたのかもなぁ。下手な鉄砲を数撃った結果という可能性も否定できないが。
- 浅田次郎
- 光文社文庫
- 借り物
これでシリーズ完結。
んで。笑った笑った。軍曹が凶悪。「チェスト!軍曹」は全編通して一番笑えた。涙で本が見えなくなるくらい笑った。残念ながらオチは恐ろしく手抜きだったが。
バカなだけで内容なんて全くなかったけど、全3巻と言わずもっと読みたい気がした。
- 浅田次郎
- 光文社文庫
- 借り物
バカ小説の2巻を読み終わり。
んで。巻末の解説があまりに強烈だったせいで中身なんて忘れちゃった。朝山実とかいうヘボライターが、第2巻の解説だというのに3巻から引用して先の展開を得意げにネタバラし。物凄い勢いで読者の楽しみを奪っていった。そりゃ三流小説の解説に三流ライターを起用するのは当たり前の話だよ。でもここまでひどい解説は初めてだ。
ま、それが光文社クオリティと言えばそれまでだが。