書籍の類 読むの飽きてきた
■2004年03月06日 [書籍の類]
文学部唯野教授のサブ・テキスト
  • 筒井康隆
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

唯野教授の番外編を読んでみた。本編を読んでてよかったと思ったのは番外編なら当たり前か。

んで。本編にタイトルだけ出てきて気になっていた「ポスト構造主義による『一杯のかけそば』分析」が入ってたよ。『一杯のかけそば』をポスト構造主義的に分析すると、ファシズムやスパイが深く関わる壮大な話になるらしい。「寝る方法」みたいな論理展開で大笑い。

その他「唯野教授への100の質問」というメタなインタビューと、文芸批評に関する筒井の対談2本。こちらは面白いもんじゃなかった。「かけそば分析」だけのための一冊だな。

■2004年03月05日 [書籍の類]
まんぞく まんぞく
  • 池波正太郎
  • 新潮文庫
  • 手持ち
俺満足度:★★☆☆☆

諦めちゃいそうになる自分に鞭打って読む池波処分シリーズ。心に深い傷。

んで。強姦未遂と家来を殺された恨み晴らそうと剣を修行して、強くなって侍にちょっかいかけたら恨まれ暗殺寸前というところで助けられて結婚した女の話。よくある池波。ストーリーもキャラもワンパターンだからまるでデジャヴ。

全く面白くなかったけど、かといってストレスを感じるほどでもなかったから及第かなぁ。

■2004年03月01日 [書籍の類]
ミラーマンの時間
  • 筒井康隆
  • 角川文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

また筒井のSFジュブナイル。

んで。あり得ないキャラ揃い。やることなすこと全て思い通りだから変な恍惚感があった。全体的にブラック度は高い。盗んだ便利アイテムを使いながら「びくびくしていちゃ、世の中は渡れないよ」と教えてくれたりする。大笑いはなかったけど面白かった。

ジュブナイルシリーズと銘打ってあるが、別にジュブってないと思う。普通の筒井だ。

■2004年02月27日 [書籍の類]
筒井康隆全童話
  • 筒井康隆
  • 角川文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

筒井の角川SFジュブナイルは読むのラク。

んで。中途半端な『緑魔の町』と違ってわかりやすいパロディだった。出色は「三丁目が戦争です」。「150ページからよまなかったことにしてください」なんていうメタなネタはあるしダイナマイトで全員爆死だし。だいたい住宅地vs団地の戦争という時点で童話じゃない。いつもの筒井をひらがなにしただけじゃん。

「そうだ。こうしましょう!」「うん、そうだ。そうしよう!」「まだ、なにも、いってません」がツボ。児童向けっぽい文体でやられるとますますシュールで堪らん。

■2004年02月27日 [書籍の類]
緑魔の町
  • 筒井康隆
  • 角川文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

筒井のSFジュブナイルなシリーズを攻めてみる。読むのラク。

んで。アンタレス星人(緑色)の侵略に気がついた武夫君が怖がりながら頑張る長編。ストーリーも文体も挿絵もそれっぽくて、一見すると普通の少年少女向けに思える。

でも話が進むにつれて違和感が。なにかと「気ちがい」を連呼するし、地球侵略中のアンタレス星人(緑色)は「カポーレ!カポーレ!アマチャレ、カポーレ!」とか言ってるし。やっぱり筒井は筒井だったので安心した。

■2004年02月26日 [書籍の類]
エイリアン3
  • アラン・ディーン・フォスター/東江一紀(訳)
  • 角川文庫
  • 貰い物
俺満足度:☆☆☆☆☆

年末大掃除で弟の部屋から発掘された資源ゴミを読み終わり。

んで。意味不明な心理描写ばかりで話が進まない。文章力がない。翻訳も下手。映画がつまらなかったんだからノベライズしても面白くないのは当然だが、それにしてもひどかった。

読み途中の本がある時は他の本を読まないことにしている俺が、思わず『吉田電車』に浮気しちゃったくらいつまらなかった。『吉田電車』は面白かったなぁ(遠い目)。

■2004年02月25日 [書籍の類]
吉田電車
  • 吉田戦車
  • 講談社
  • 新本
俺満足度:★★★★★

名作『吉田自転車』の続編がキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

んで。吉田戦車が電車に乗って東へ西へ。そして巻き起こす大爆笑の数々。なんの変哲もないものでも吉田戦車にかかると爆笑アイテムになってしまう。このセンスは神レベル。

文章やイラストが面白いのは当然として、写真やキャプションなどの細かい部分でも大いに笑わせてもらった。第3弾熱烈キボンヌ。

■2004年02月23日 [書籍の類]
谷中・首ふり坂
  • 池波正太郎
  • 新潮文庫
  • 手持ち
俺満足度:★★☆☆☆

いつまでも楽しんでばかりではいられないので池波処分シリーズ再開。

んで。ラッキーなことに読める短編集だった。文章力のなさはいつも通りだし、ラストはぶつ切りだし、服部小平次が主役の「舞台うらの男」なんかはただのコピペだったけど、まぁ許せるレベルではあった。

昭和30年代半ば~40年代半ばにかけての短編は比較的読めるものが多い気がする。この頃の池波は多少なりともちゃんと書こうとしてたのかもなぁ。下手な鉄砲を数撃った結果という可能性も否定できないが。

■2004年02月22日 [書籍の類]
きんぴか (3) 真夜中の喝采
  • 浅田次郎
  • 光文社文庫
  • 借り物
俺満足度:★★★★

これでシリーズ完結。

んで。笑った笑った。軍曹が凶悪。「チェスト!軍曹」は全編通して一番笑えた。涙で本が見えなくなるくらい笑った。残念ながらオチは恐ろしく手抜きだったが。

バカなだけで内容なんて全くなかったけど、全3巻と言わずもっと読みたい気がした。

■2004年02月21日 [書籍の類]
きんぴか (2) 血まみれのマリア
  • 浅田次郎
  • 光文社文庫
  • 借り物
俺満足度:☆☆☆☆

バカ小説の2巻を読み終わり。

んで。巻末の解説があまりに強烈だったせいで中身なんて忘れちゃった。朝山実とかいうヘボライターが、第2巻の解説だというのに3巻から引用して先の展開を得意げにネタバラし。物凄い勢いで読者の楽しみを奪っていった。そりゃ三流小説の解説に三流ライターを起用するのは当たり前の話だよ。でもここまでひどい解説は初めてだ。

ま、それが光文社クオリティと言えばそれまでだが。