- 由良三郎
- 文春文庫
- 古本
通販の過当競争がひどすぎるので、価格決定アルゴリズムを少し変えて様子を見てみることに。もう薄利多売は疲れたよ。本業が順調なのが救い。
んで。元医者のミステリー作家がミステリー小説の矛盾とか問題点を面白おかしく突く話。本筋のミステリー診断も楽しいんだけど、矛盾や問題点を突けば突くほどミステリー小説家である著者自身の首を絞めることになる葛藤こそがこの本の醍醐味。こういう自分で自分を追い詰める高度な自虐は嫌いじゃない。
存在するかわからないけど、完璧に科学されたミステリー小説を読んでみたいなぁ。
- 森達也
- 角川文庫
- 古本
あけよろ。年末年始は某CS放送Webサイト用CMSの大改造でずっとプログラム書いててその疲れを癒やす間もなく今年の仕事が始まったよ……。もっと酒を飲みたかった。
んで。タイトルから面白おかしい話を期待していたんだけど全く違って、昔テレビなんかで有名になったエスパー3人のその後を追いながらマスメディアの姿勢に疑問を投げかけたドキュメンタリー番組の取材記録的ルポだった。エスパーに関しては信じたもんだか疑ったもんだか揺れる立場から書かれてるんだけど、やらない言い訳ばっかりのエスパーを信じる要素ってあるか? 自称するだけで商売になるからか、今さら引っ込みつかなくなったか、もしくは自分に超能力があると信じ込んじゃってる可哀想な人か。そして、そういう連中を持ち上げた挙げ句はしごを外したマスメディア。どっちも胡散臭さじゃいい勝負だよなぁ。
とりあえずエスパー()の言動がいちいち気持ち悪かった。嫌い。
- 宮本照夫
- 新潮文庫
- 古本
年末なのよ。クリスマス前の仕事納めを考えたものの、少しでも稼がなければならないので休むこともままならず。とにかく金がほしいんだ。フィリピンへの送金が大変なんだ。
んで。ヤクザが店にやってきちゃった飲食店経営者の体験談。そういう時どう戦えばいいのかハウツー的に語ってくれるのかと思いきや、さほど戦ってなくて思ってたのと違った。何ごともけっこうなあなあでなるべく波風立てずに済ませてて、時にはヤクザの幹部と心の交流もあったりしてそれはどうなのかと。でもそのパートが一番面白かった。結局、偉い人と知り合いになったら勝ちってことよね。
昔、商談でその手の偉い人と同席したことがあるけど、見た目に反して人当たりが非常によくて驚いた思い出。
- 藤田紘一郎
- 講談社+α文庫
- 手持ち
ぼちぼち年末感が出てきあて今年はいつまで仕事しようか悩み中。クリスマス前に終わりたいけど、売上が低迷してるからそうもいかない気配。うーん、早く休みたいよぅ。胃が痛いよぅ。
んで。またまた再読モノの藤田紘一郎。この本に関しては、初めて読んだ時もさほど面白くなかった記憶があって、改めて読んでみたらやっぱり面白くなかったから思い出補正すらナシ。専門は寄生虫だと自称してるのに、なんでかヒトの話をしたがるんだよねぇ。この人の場合、寄生虫以外のことを書いたところで説得力ゼロなんだから、余計なことせずに寄生虫のことだけ書いとけと思う。
あ、寄生虫ネタに説得力があるという意味ではないよ。説得力なんてどこにもない。
- 藤田紘一郎
- 講談社文庫
- 手持ち
じんわり続けてる通販業務が笑っちゃうほど売れてなくて笑っちゃう。実働時間から時給換算すると1,000円に満たないという酷い状態。半分趣味とは言え、もう少し儲けがないと続けらんないぞ。
んで。カイチュウが笑う話。いや、カイチュウは笑わないけど。なんやかや寄生虫の話。どの話題も藤田紘一郎だけあって根拠に乏しいのはいつものことだけど、デビュー作ということもあって、まだまともに書いてるなぁという感じはある。初めて読んだ時はスゴく面白いと思ったんだけど、今回も思い出補正だったようでそんなに大したもんじゃなかった。
手持ち再読シリーズはけっこう期待を裏切られる。俺も経験を積んで大人になったってことだな。
- 飯塚訓
- 講談社+α文庫
- 手持ち
ずっと様子を見ていたZenFone5のKitKatアップデートに踏み切った。トイカメラ並に酷いカメラ画質が改善するという噂があったけど、なにも変わらなかったよ……。
んで。123便が墜落して挫滅遺体がたくさんあった話。ずっと前に読んだ時はものすごく面白かったという記憶があるんだけど、どうも思い出補正だったみたいで、改めて読んでみたらそこまで大騒ぎするほどのことじゃなかった。人の記憶は当てにならん。面白いは面白いんだけど、どうにも話が散らかっててなぁ。下手にいろんなネタを詰め込まず、挫滅遺体の確認作業だけ追いかけたほうがよかったんじゃないかと思う。
ともあれ、俺に「挫滅遺体」という言葉を強烈に記憶させた功績は大きい。記憶に残る一冊。
- 富樫ヨーコ
- 講談社+α文庫
- 手持ち
昨日は衆院選の速報を見ながら飲んだ飲んだ飲み過ぎた。選挙なんて俺の人生に関係ないんだけど、なぜか大好きなんだよ。そしたら飲むしかないんだよ。俺の肝臓もそれでいいと言っている気がする。
んで。ヨシムラの下巻はレース三昧。モリワキがガードナーを発掘してきたかと思えばヨシムラはシュワンツを見つけてきて、一介のチューニング屋の域を超えててわけがわからん。ただ、波瀾万丈だった上巻よりは盛り上がりに欠けるかな。レースしかしてないし。途中、ドガッティとかいうメーカーが出てきたんだけど、ドカティとブガッティで混乱してないか。けっこうお粗末な富樫ヨーコ。
ともあれ、とにかく吉村秀雄はスゴかった。冗談じゃなくスゴかった。でも、とにかく顔が気に入らねぇ。スゴいことは認めつつも、ヨシムラ嫌いになった。顔で。
- 富樫ヨーコ
- 講談社+α文庫
- 手持ち
最新鋭救助艦のはずが実はマグロ漁船だったというニュースが半島のほうから。さすがお笑い韓国軍、なにがなんでも笑いを取りに来る姿勢にブレがない。自分が韓国人じゃなくて本当によかった。
んで。バイク乗りなら誰でも知ってるヨシムラの創業者・吉村秀雄の話。上巻は予科練時代から始まって1978年のデイトナ制覇まで。たかが町のチューン屋のくせにワークスよりも速いバイク作っちゃうんだから、もうスゴすぎて笑っちゃう。おまけにモリワキの森脇護も吉村の娘婿だった。そりゃAMA殿堂に入るのも納得ですわ。
でも、どうしても吉村秀雄の目つきが気にくわない。
- 矢島裕紀彦
- 小学館文庫
- 手持ち
ここんとこ近所のサイボクハムが営業してないな、と思ったら10月末に閉店してた……。ザリガニ釣りのたびに豚コマ100円買ってたのは小学生の時だったっけ。さらばサイボク、思い出は尽きないよ。……よく考えたら贅沢なザリだな。
んで。しばらく軍事系が続いて飽きたから方向転換、山田が投げる話。オリックスの投手コーチを辞めた後の山田へのインタビューなんだけど、アンダースローの話題は案外少なくて、ピッチング一般に言える配球とか心理とか、そういうのがメインだった。せっかく山田なんだからもっと下手投げならではのネタを引き出せよなぁ。出てくるのが懐かしい選手ばっかりなのはいい感じ。
今になって気がついたけど、山田の投球フォームは記憶ほど格好よくなかった。やっぱり牧田がナンバーワン。
- 杉山隆男
- 小学館101新書
- 古本
某大学の案件でYoutube動画のタイムラインに連動してコメントを投稿できるBBSっぽいのを作ってみた。YoutubeのAPIは面白げ。他にもいろいろ出来そうだよ。
んで。自衛隊の現場でいろんな問題が発生してて危ないと煽るだけの話。この人、ずいぶん長いこと自衛隊絡みの仕事してるのに未だ自衛隊を理解してないと言わざるを得ない薄っぺらい内容だった。25万人もいるんだ、中には多少問題がある人間だっているさ。こんなんで危ないとか言ってたらどんな組織も成り立たねーよ。
自衛隊がどんな問題を抱えていようと、いざという時は法律で明文化されてないのをいいことに臨機応変でなんとかしてくれるから。信じろ。