- 春日真人
- 新潮文庫
- 古本
今日は思いのほか仕事が早く終わったからブコフに寄ろうと思ったら想定外の改装中で閉まってて時間が余ったから思わず人生初の献血をしてみた。初献血記念日ってことで今日は酒を飲むぞ飲むぞ飲むぞ。
んで。ポアンカレ予想を解いた数学者がフィールズ賞を辞退してどっか逃げた、という2007年にやったNHKスペシャルの書籍版。このNスペは面白かった記憶があったから読んでみた。「単連結な3次元閉多様体は3次元球面S^3に同相である」みたいな怪談ではなく、ひたすらにペレリマン博士を追いかける話だったのでけっこう楽しかった。結局会うことが出来なかったのが残念。
ちょこちょこ出てくる数学関連の英単語のせいで、数学なんかより英語やらなきゃと思った。
- 醍醐麻沙夫
- 集英社新書
- 古本
昨日は久々に禁酒の日だったから気を紛らわすためアニマックスでガンダムUC一挙放送を全部観たせいで寝不足気味。その反動で今日は浴びるほど飲んでるわけだけど、我ながら有意義な日々を送っていると自負。
んで。アマゾン川流域の町や森を巡りながら現地の食事について紹介した話。海外のローカル食は大好きだから興味深かったし内容もアッサリだったので軽く読めたけど、文字だけで食べ物を語るには無理がある文章力だったのが残念。食べ物の話なのにシズル感皆無で、せっかく現地まで行って現地の料理を取り上げてるのに美味しさが全然伝わってこなかったよ。せめて写真なり挿絵があればなぁ。
実は文章の通りでそんなに美味しくない、という疑惑もあるにはある。
- 森下郁子
- NHKブックス カラー版
- 貰い物
突然、仕事先の相手に裏切られた。裏切りは絶対に許さない。俺を裏切ったことを後悔させてやらなければ気が済まない。さて、どんな仕返しをしてやろう。とか考えてたら急に生きてることが楽しくなってきた。そうか、俺に必要なのは敵だったんだ。
んで。アマゾン川の生態系と周辺住民の暮らしに関するフィールドワークなエッセイ。一応こっちも水産学を学んだ人間だから興味があって読んだわけだけど、川それ自体とそれを利用して暮らしてる人々の両方を同時に書こうとしてるからなのか焦点が散漫な感じで薄い。文章が上手ければどうにかなった気がしないでもないけど、いちいち感傷的な書き方で受け付けず。そういうの求めてないんだ。
もっとお魚に関する生物学的な内容を期待してたんだけど、貰い物だしこんなもんかもな。
- 高野秀行
- 集英社文庫
- 古本
昨日は身体のことを考えたりなんかした結果ほんの少ししか飲まなかったから、今日こそは思いっきり気が済むまで飲もうと思う。
んで。タイトルを見て一方的に釣りの話だと思い込んで読んだんだけど大失敗。なんだよウモッカってUMAかよガッカリだよ。それでも竿出すなりしてくれればまだマシだったんだけど、なんか国内での情報収集(とも言えないレベルのダベり)ばっかりで、こんなに時間を無駄にしたのは久しぶりって感じ。そういうくだらない下りを経てようやく半分くらい来たところでいよいよ出発したんだけど無計画な著者は現地に辿り着けもせず、そのままエンド。コイツ一体なにをしたかったの? バカにしてるの?
こんな低レベルなもんを出す出版社は潰れたほうがいいと思う。な、集英社?
- 福井晴敏
- 講談社文庫
- 手持ち
所沢史上初の住民投票記念。入間の機体なんてC-1、T-4、U-4、YS-11くらいなもんだから騒音とか言われても賛同しかねる。小中学校にエアコン設置するなら、もっとまともな根拠を出してこいよ。いつもながら公務員の頭の悪さには反吐が出る。
んで。如月行と仙石曹長の現実離れした大活躍で無事に解決して大団円を迎えた。好き。本来は重要なはずの自衛隊の組織とか兵器に関する考証やら戦闘描写は噴飯ものの滅茶苦茶さなんだけど、そんなのどうでもよくなるほどの勢いで面白かった。面白すぎた。超好き。なんかもう冒険小説に求めているもの全てがここにあった感じ。マジで好き。好きすぎて好きすぎて震える。
それにしても読み終わってしまって喪失感がスゴい。亡ロス。
- 福井晴敏
- 講談社文庫
- 手持ち
COLTSのグリーンティ味というシャグを初めて買ってみた。フレーバーは爽やか、刻みも細かくて好みのタイプなんだけど、唯一の問題はとにかく煙管がすぐ詰まること。どうにかならないかな。
んで。10年以上前に読んだことあるけど読んダラ以前だったから改めて読んでみた「亡国のイージス」。初めて読んだ時も面白いと思ったけど、改めて読んでもやっぱり面白い。登場キャラが杉山隆男「兵士に聞け」で取り上げられた海上自衛官そのままだったり、その他もう少し自分なりに料理しろよと感じる点は多かったけど、地下鉄で読んでて思わず乗り過ごしちゃう程度には面白い。つまりかなり面白い。一刻も早く下巻を読みたい。
舞台となってる護衛艦「いそかぜ」は架空だけど、実在の同型艦「しまかぜ」は同期が乗ってた時にけっこう奥のほうまで見学させてもらったことがあって、おかげで文章だとよくわかんない機関室立て籠もりシーンがちゃんとイメージできて楽しめたよ。
- 水上勉
- 新潮文庫
- 古本
円安の影響かいつも買ってた通販の激安スパゲティが値上がりしてたところにローソン100が安いという情報を得たので未体験ゾーンのチュニジア産「CIAO」とドバイ産「ジェナン」をゲト。「CIAO」のほうはなぜかシナモンっぽい匂いが漏れ出しているが味は大丈夫なんだろうか。
んで。津軽海峡から始まった物語は津軽海峡で幕を閉じた。オチが若干軽かった嫌いはあるけれども、そこに至るまでの暗くて哀しいストーリーには最後まで引き込まれた。解説によると事件の発端となった大火事も本当にあったそうで、上手いこと絡めるもんだねぇ。
ただ、ちょっと引っかかることが残ってる。結局、葛城時子を訪ねてきた男は誰だったの? 刑事も「見つかれば生きた証人になる」って話してたはずなのに放置プレーで終わったような。俺の勘違いなのか回収忘れなのか。
- 水上勉
- 新潮文庫
- 古本
クロネコメール便廃止ときた。代替サービスの契約内容次第では通販廃業かな。本業のほうが忙しいから廃業したほうが楽になるんだけど、多少の金になるし、なにより貴重な外出の機会だから頼むよヤマト運輸。
んで。上巻だけはずっと前に買っていたものの、下巻が見つからず読むことが出来ずにいた「飢餓海峡」。このたびようやく下巻を入手したので満を持して読んでみた。俺の頼りない予備知識でも洞爺丸台風がモデルだということはわかってたので、きっとクライマックスが台風なんだろうと想像していたら全然違っていきなり台風から始まった上に連絡船事故は肝心の放火殺人事件を混乱させただけで直接関係なかった。こういう話だったのかー!
捜査が進展せずに10年くらいたったところで急展開して下巻に続く。なにこれ続きがものすごく気になる。
- 小泉武夫
- 中公文庫
- 古本
Zippoオイルが切れた。ふと思い出して物置のキャンプ道具を漁ったら20年前の白ガスを発見! なんか変色して黄ガスになってるけど気にせず注入点火したらモクモク煙を出しながらも燃えることは燃えるということが判明した。しばらく使ってみるか。
んで。普通は食べないようなものを食べる話。なら面白かったんだろうけど実際には著者が珍しいと思っている食材&食べ方のようで珍しくないものが多かった。魚に関しては特に酷くて普通に食べるものばかり。たまに本当に珍しい食材が出てきても説明がアッサリ短くて情報量が少なすぎる。引用と伝聞だけで味を語ってるのが多い点もマイナス材料。一番期待した「灰」は食材になってないし。これはハズレっすわ。
この人の本、前に読んだのは面白かったような気がしたんだけど、過去の日記を確認してみたら2対1でハズレのほうが多かったので今回の結果も致し方なし。
- 森功
- 新潮文庫
- 古本
Amazonのアクセス制限が厳しくなりやがってスクレイピングはもう無理かもわからん。いよいよMWSを使うしかないのか。でもMWSだと商品説明のテキストが取れないんだよなぁ。
んで。検事から弁護士に転身した通称“ヤメ検”の中でも特に金に転んで黒く染まった人たちを追った話。ヤメ検からしたら、検察は元職場だからやり口なんて丸わかりだし、担当検事が元同僚だったりするわけで、そりゃまともな裁判にならんわなぁ。さすが司法試験に合格してるだけあって狡猾な連中だぜ。
間違いなく事件の真相解明を疎外してるんだから、なんかしら規制しないとダメだろこれ。