- アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ/藤井留美(訳)
- 主婦の友社
- 貰い物
昼過ぎに起きて軽く在宅の仕事をしてビール飲んで飯食って本読んで寝る毎日。外気に触れてないな。
んで。科学物と思わしきかつてのベストセラー。男女の違いの一般的傾向を認識してみんな幸せになろうという話。男と女が生物学的に違うのは厳然たる事実なので異論はない。笑い所も多くて楽しく読めた。翻訳上手い。ジェンダーフリーがいかに不細工なオバサンの戯言か差別と差異を混同しているかがよくわかった。
男は物を立体的に捉える能力が高いんだって。虹板の繁栄はその能力のおかげか。うむ、納得できる。
- 柳澤桂子
- 集英社文庫
- 古本
盛り上がってまいりました! このところ家から1歩も出ていないので生活になんの変化もありません。
んで。なんとなく自然科学なエッセイ。著者は謎の精神病で30年くらい苦しんだという元研究者。そういうわけで生命科学寄りのネタが多かったんだけど、ぶっちゃけ浅すぎてつまらなかった。かろうじて読めたのは遺伝子に関するところだけで、他は軽い問題提起や理想論ばかり。生命の不思議なんて全く感じられなかった。文章力にも問題あり。
集英社文庫のハズレ率の高さは奇跡に近い。
- 高橋延清
- 講談社文庫
- 古本
イデオロギーから離れたら途端にペースが上がった。久しぶりに読書の楽しさを感じる今日のこの頃。
んで。流れのまま自然物。富士の樹海の秘密でも暴くのかと思ったら全然違って、東大の北海道演習林で活躍した森林学者のエッセイだった。基本的にエッセイは大嫌いなんだけど、これはなかなかの良書。森の木々や動物への愛に満ち溢れていた。
奥付の著者紹介で知ったんだが、高橋克彦の伯父さんなのだそうだ。お兄さんの高橋喜平は氷雪研究の権威だというし、なんだかスゴいな高橋家。

- 梅沢定彦
- 所沢文化幼稚園
- 古本
休みに入って3週間が経過。自堕落放題の幸せな日々。
んで。イデオロギーはもうお腹一杯なので方向性を変えて所沢文化幼稚園の園長が書いた地元の自然の話。自然観察園(たしか荒幡のほうにある)の取り組みと、それに関連して武蔵野の自然についての話で、けっこう感銘を受けてしまった。この園長は昔から自然道楽で有名だったが、ここまで徹底してれば立派だと思う。郷土資料としても一級品。
ちょこっと出てきた弁天池、たまに通りかかると誰もいないんだよなぁ。俺がガキの頃はザリガニ釣りで毎日大賑わいだったものだが。子供たちは何処へ?
- 稲垣武
- 文春文庫
- 古本
恥ずかしいから秘密にしてきたが、ニコニコ動画β以来とかちヘビーローテ。もう惨事のアイドルは要らん。DK96もあの世で喜んでいることだろう。
んで。飽きた飽きたと言いながらまたイデオロギー物。前作『朝日新聞血風録』で朝日の内情を暴露した著者が、今度は進歩的文化人の犯罪的な大嘘を徹底検証。なにせ出てくるのが魯鈍な連中ばかりだからイライラしたが、著者の辛辣な表現はけっこう面白かった。
それにしても「進歩的文化人」なんて言い始めたのは誰だ。嫌味か?
- 稲垣武
- 文春文庫
- 古本
家の前を流れる川に、なぜかカワセミのつがいがいた。記念に安物デジカメで撮ってみたんだけど芥子粒くらいにしか写ってなかった。ちぇ。
んで。まだイデオロギー物が終わらない。著者は元朝日の中の人で、社内の偏向の激しさに嫌気が差してこういう本を書いてみたらしい。プロパガンダのためなら真実など一切気にしない朝日新聞の姿が、実名と具体例を挙げて紹介されていた。さすが朝日。アカヒの名に恥じぬ活動ぶり。朝日新聞なんて絶対に読まないからどうでもいいけど。
そんなことよりイデオロギー飽きた。
- 小林多喜二
- 新潮文庫
- 古本
受け入れ試験やらなんやらでフル回転していたら今契約も残すところ10時間。その後は春休みだ。半年くらい休むかな。
んで。共産党つながりのプロレタリア文学で攻めてみた。タイトルの通り「蟹工船」と「党生活者」の2本。前者はカニ母船の仕事がキツいからストを決行したけど直後に鎮圧されたタコ部屋労働者の話。後者は当局に怯えながらも日がなアジビラ作りや街頭連絡にエネルギーを費やす無職男の話。どっちも予想外に読みやすかったけど、驚くほど無意味。ろくに仕事しないくせに文句だけは一人前というあたりが、まさに無産者。
筒井康隆の「蟹甲癬」とは比べるべくもない。当たり前か。
- 立花隆
- 講談社文庫
- 借り物
気づいたら『飛ぶ山羊はさかさまの木の夢をみるか』(※18禁)が出てたので発売イベントに行ってきた。ゲムも記念に1本買ったよ。2chスレは酷評&過疎だけどドンマイだ。
んで。やっと終わった。戦前から先には進まなかった。最初から最後まで全く面白くなかったけど、共産党が昔からキチガイ集団だったことがわかったからいいか。この巻は半分くらいで本編が終了して、その後は付録の資料編になっていた。この資料編は非常によかった。判決文や参考文献リストは読まなくていいから。
この流れで、次はプロレタリア文学に挑戦だ。うわ、興味ねぇー。
- 立花隆
- 講談社文庫
- 借り物
バグ出し→フィックス待ちの無限ループ。と言うか、バグ直ってない→フィックス待ち→やっぱり直ってない、のループ。なぜベンダー側チェックで毎回OKが出てるんだろう……謎だ。
んで。引き続き共産党。前半が特高から共産党に送り込まれて大成功したスパイの話で、後半が転向者の話。戦前のことをネチネチ書いてるばかりで全然先に進んでないが、特高&スパイの大活躍により一網打尽にされる共産党がいい感じだったので1巻よりはマシか。捕まったアカが拷問の末に死んだりして特高GJ。
とにかく治安維持法の万能ぶりが感動的な第2巻だった。
- 立花隆
- 講談社文庫
- 借り物
逃げたいと嘆きながら進めた受け入れ試験は第一次バグを上げ終わり、フィックス待ちでちょっと休憩。ああ、このまま次の版が来なければいいのに。
んで。店から借りてきた全3巻。面白くないことを覚悟した上で、敵のことを知るために読んでみた。ソ連のために働く組織として日本共産党が結成され、ろくな思想もなく活動し、その度に潰された話。完全なまでに興味ナシ。こりゃ面白くないや。
印象に残ったのは、プロレタリアートの訳語らしい「無産者」という単語。生産性なさそうで、なんの役に立たない感じがとてもよい。無産者www