- 吉田俊雄
- 文春文庫
- 古本
富士総合火力演習が明後日に迫った本日、突如チケットを入手。今年は諦めていただけに感激だ。気合い入れて行くぜ。
んで。帝国海軍物。著者が海兵59期出身者だからなのか、士官ばかりで下士官兵は出てこないので日本海軍というより“海兵のこころ”だな。帝国海軍は素晴らしい組織であり海兵は素晴らしい学校だったのでとにかく帝国海軍マンセーと。陸戦隊の話は面白かったけど、それ以外はちょっと。むしろ内容よりも文章に注目。なんか変。話が脇道に逸れると二度と本筋に戻らないし、「さてそこで、上海特別陸戦隊の話に戻る」とそれまで触れてもいないところに戻るし。年齢が年齢だけにちょっとアレなのだろか。
このアバンギャルドな文章を楽しめれば面白いかも。
- 大岡昇平
- 新潮文庫
- 借り物
暑かったので思わずバリカン購入。思わず丸坊主。アタッチメントを使わないで刈ったら激しくスッキリ。まるでタイかラオスあたりの坊さんだ。頭皮がブヨブヨなのもポイント高いぜ。
んで。2年くらい放置してた借り物をようやく読んだ。南方の島で米軍にとっ捕まった大岡の捕虜収容所体験記で、自分自身を分析しながら収容所での生活を描写してた。簡単なことをわざわざ難しく考える文系インテリっぽさ全開。同じ収容所にいた連中については、必ず人格的欠点を挙げ連ねてた。まともなのは自分だけってか。
図を掲載するにあたって「文学者として、図形の助けを藉りるのは屈辱」なんて書いてたけど、大丈夫! みんな理解してくれるさ。この文章力では仕方ないって。
- 歴史探検隊
- 文春文庫
- 古本
やることないからPerlで遊んでみたりJavaScriptで遊んでみたりする毎日。最近、明らかに大学時代よりヒマだ。
んで。流れのまま戦争物。陸軍のことってあまり知らないから読んでみたんだけど、なんか違う。陸軍の日常がテーマなのだが、根拠は戦争関連の文芸作品。二次創作かよ! 電波探知機に「レーダー」とルビ振ったり(逆探だろ)、一式戦を「零戦に比べるとスピードと装備でやや劣るものの格闘力、性能の点ではすぐれていた」と説明したり(性能って?)。だいたい匿名の「女性を中心とした、好奇心旺盛な歴史好きのグループ」の言うことなど信用できるわけがない。
もう少し勉強してから書きましょうね。
- 三野正洋
- 光人社NF文庫
- 古本
ヒキコモリなので家から出ない。今の時期は雑誌が休みなので近所のコンビニにも行かない。もっとアクティブに生きたほうがよいのだろうか。でもおんもは暑いし。
んで。流れを考慮して戦争物。ストイックな表紙から小難しげなオーラが出てるように感じたんだけどそうでもなかった。日本軍の大失敗はアメリカと全面戦争をしちゃったことに尽きるから「小失敗の研究」だそうだ。納得できた。挙げられていた小失敗は、まぁよく言われていることが多くて目新しさに欠けたけど、論点が明確でわかりやすかった。続編も読んでみたい。
結局、大東亜戦争は精神主義vs合理主義の戦いだった、でFAだよなぁ。旧軍、効率悪すぎだよ。だが、それがいい。
- 中川靖造
- 講談社文庫
- 古本
今週は在宅で仕事。商用サーバの構築だからテキトーにやるとマズそう。今は、入れてくれと渡されたUrchinというアクセス解析ソフトの定価を知ってビビってるとこ。26万円……。
んで。流れのまま兵器物の系統。伊藤庸二技術大佐と電探開発の話。戦後日本の技術を支えた中に海軍技研出身者が多くいたというプロローグを読んで戦中~現在の技術の系譜みたいなのを期待したんだけど、電探開発陣はろくな成果を出さないまま敗戦。話はそこから思いっきり駆け足になって終了。戦後に繋がってないじゃん。
確かに、後に技術で名を成した人たち“の名前”は出てきたけどね。ホントに名前だけ。つまんねぇー。
- 佐藤和正
- 光人社NF文庫
- 新本
CRTディスプレイからプンという音がして画面が光点になった。サブCRTも調子悪かったから思い切って液晶デビュー。半島産を避けてBenQのFP91GPを2枚買った。安物だけど満足。
んで。流れのまま兵器物。帝国海軍の巡洋艦だ。数が限られた戦艦&空母と違って巡洋艦は名前と型を覚えてないから大混乱だったけど楽しめた。要するに平賀博士と藤本喜久雄が神。なにはともあれ攻撃力。防御無視して攻撃力。転覆しても攻撃力。とにかく攻撃一辺倒。やっぱ攻撃は最大の防御だよな。それで負けたんだが。あと艦橋形状がパゴダしてないのも敗因。
内容は面白かったんだけど、図の配置が文章に合致してなくて気分を害された。誤植も大杉。もったいない。
- 佐藤和正
- 光人社NF文庫
- 新本
新しい日記管理ツールを実戦投入。肥大化してた増設部分を整理して軽くした。他人とのコミュニケーションなど不要という結論に至ったのでコメント&トラバは廃止。一方的に俺の言葉を聞け。
んで。流れのまま兵器物。今回は帝国海軍の戦艦。マストはパゴダに限る。どの艦も案外知らないことだらけで楽しかった。この人は戦史研究家には珍しくまともな文章を書くからイイ。大和型、長門型、金剛型に比べて扶桑型&伊勢型は数段下なイメージがあったけど、実はそうでもなかった。超弩級のつもりで作って失敗した扶桑と山城。航空戦艦へと生まれ変わったのに積む飛行機がなかった伊勢と日向。4隻とも見せ場もなく静かに終了してたのがアツい。
『男たちの山城/YAMASHIRO』とか映画化キボン
- 佐藤和正
- 光人社NF文庫
- 新本
鼻水が止まらない。4リットルくらい出る。このティッシュ消費量は地球に優しくないぜ。この時期の花粉症というとイネか。イネだなぁ。早く精米されちゃえ。
んで。日本の夏、戦争の夏。今、兵器がアツい。だから帝国海軍の空母について。まず雲竜が完成していたことを初めて知った。でも艦載機がなくて輸送任務オンリーだったとか。その悲しさがイイ。空母の平面透視図を初めて見た。格納庫内が飛行機ギチギチ。仕事しにくそうだ。それから改造と改装の違いについて理解した。改造は艦種変更、改装は艦種そのままということらしい。勉強になるなぁ。残念だったのは商船改造空母が少なかったこと。飛鷹&隼鷹だけでも詳しく読みたかったよ。
重巡改造空母「伊吹」は名前しか出てこなくて超不満。伊吹型空母は大活躍だったのに! ……ラバ空外伝でな。
- さくらももこ
- 集英社
- 貰い物
居眠りの街のまにゅんと飲んだ後、久しぶりに御茶電事務所を訪ねてみたら相変わらず混沌とした不思議空間だったので掃除した。うむ、とても汚い。
んで。流れのまま処分品。これも昔読んだことがあったのかデジャブの如き既読感。でも内容なんて全て忘却の彼方だったのでなんとかなった。エッセイ嫌いにかけては右に出る者の頬を打たれたら左の汝が隣人を愛することでつとに有名な俺だけど、これはまるで漫画なので正直ちょっと面白かった。なにより軽くて助かった。
これでようやく処分作業完了なので軽やかなステップを踏みつつ捨てる。
- さくらももこ
- 集英社
- 貰い物
好き勝手に食っちゃ寝飲んじゃ寝してたら腹がスゴいことに。これが噂のビール腹か。ふむぅ。俺の腹がどうなろうと誰も困らないな。見なかったことしよう。
んで。本棚で資源ゴミとなる日を待っていた本。読んだことある気がするけど捨てる前に読むルールだからなぁ。幸いなことに中身はほぼ完全に忘れてたので、それなりに楽しく読めた。著者は漫画家の人だね。ヘタ絵の。この人は漫画よりエッセイのほうが向いてると思う。エッセイなら、ほら、絵を見なくて済む。
ふと本棚を見ると同じシリーズがもう1冊あった。次はそれか。