- 石渡幸二
- 中公文庫
- 古本
日本戦が明日に迫った。“オーストラリアには楽勝”みたいな空気を感じるが、Socceroosをナメるなよ。ま、こちらとしては初戦の相手がF組で唯一確実に勝てる日本なので嬉しいわけだが。
んで。流れのまま軍艦物。なんの根拠もなく帝国海軍の艦の本だと思い込んでたんだけど、開けてみたら外国のフネも混ざってた。よく見たら表紙からして外国の艦だった。取り上げられていたのは帝国海軍の隼鷹、金剛、瑞鶴、伊19、利根、吹雪を筆頭に全24隻。艦ごとのページ数が少ない分ポイントが明瞭で、外国艦も含めてけっこう面白かった。さすが『世艦』を創刊した人だけのことはある。
表紙の英戦艦デューク・オブ・ヨークの艦橋形状がいい具合に思えたのでよく見てみたら、案外そうでもなかった。スタイルは日本の艦に限るなぁ。
- 御田重宝
- 講談社文庫
- 古本
リードメールというものを始めてみた。普通にやっても面白くないから広告を勝手に表示する簡単なスクリプトを書いてみた。PerlでHTML生成してJavaScript実行するやつ。楽しいな。
んで。大和物。大仰なタイトルだけど話は船殻と主砲に限定されてた。主砲身の製造法が興味深かったけど、いかんせん説明が異常に下手でなにを言いたいのかわからない。ところどころで出てくる著者の意見はえらく的外れだし、読んでてイライラする一冊だった。
目の付け所は決して悪くなかったと思うけど、この文章力じゃどうにもならないなぁ。
- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 借り物
毎月第1日曜は帳簿の日なので出入金を確認したり領収書を整理したり。毎月やっておけば確定申告時期に苦しい思いをしなくて済むのだ。むしろ帳簿大好きなので毎日でもやりたい。
んで。『かわせみ』は苦しい時のためにキープしておくべきなんだけど読んじゃった。あらすじ。事件が起こって東吾が解決した。今回の注目話は満場一致で「嫁入り舟」に決まり。また異母兄妹の話。麻太郎(隠し子)が神林家を継いでからというもの、イクナイ関係の兄妹に関わった東吾が自分の隠し子と娘の将来を心配しがちな傾向にあるのでよい。
俺としても血のつながった兄妹のこれからが非常に心配なので今後も兄妹ネタを可能な限り多用していただけますようお願い申し上げます。
- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 古本
横須賀の友達と米軍基地に行こうという話になってたんだけど生憎の雨。今の俺に土砂降りを強行突破する気力などないので急遽延期を一方的に通告してまったり土曜日。これぞヒキコモリの正しい姿。
んで。読んダラ日記の連敗ストッパー登場。ここまで『かわせみ』は全て借り物だったんだけど25巻だけ抜けてたのでブコフでゲトした。かわせみに武州所沢から新しい従業員が来た。我らが所沢出身者と期待したのに田舎者の怪力大女だったので、キャラは立っていたが軽くショック。あと異母兄妹が無理心中する「冬鳥の恋」で東吾が麻太郎(隠し子)と千春(娘)の将来を心配するシーンがよかった。兄妹のイクナイ関係への期待と妄想が膨らむ。
その他、殺人事件が起きて東吾が解決したので安心だった。
- 佐島直子
- 角川oneテーマ21
- 古本
今回の契約は稼働時間短めなので早めに帰れてとてもラク。時間単価ベースだから収入は減っちゃうけど暮らしに困るほどじゃないし。ラクなのはいいことだ。
んで。著者は元防衛庁職員。たぶんキャリア組。期待を抱かせるタイトルだったが誰も知らないようなネタはなかった。防衛庁について理解が深まるわけでもなく面白くもなく役にも立たず。転落死したという娘の話(防衛庁とは無関係)が多いことも含めて“男に負けずに頑張った私を見て”という自己顕示の域を出てない。
おふざけが過ぎた当時の『セキュリタリアン』が嫌いというのは個人の自由だが、民間人に銃を撃たせた事件も防衛機密漏洩事件も『セキュリ~』に一因があるというのは飛躍しすぎ。もう少し冷静に。
- 朝日新聞社会部
- 朝日文庫
- 古本
俺宛に葉書が来て「結婚しました」の文字。誰かと思ったら古い知人♀だった。おめでとうございますお幸せに。このところ同年代の連中に既婚者急増で俺の自由度(相対値)急上昇。けけけ。
んで。また防衛メーカー物。F-15について「生産現場を離れれば離れるほど、F15Jの評価が高くなる」なんて書いてて、そりゃイーグルドライバーでもない人間に性能評価などできなくて当然だし、その後F-15の性能は実戦で証明されたわけで墓穴を掘ってるなぁなどと思った部分もあったが、全体では朝日新聞のくせに案外冷静だった。兵器に関する知識は素人レベルだったけど、単純な企業批判も論理的飛躍もないのでつまんない。
これじゃバ鎌田慧には勝てない。
- 鎌田慧
- 講談社文庫
- 古本
先々週に行ったばかりだけど今週末も横須賀の友達の家で遊んできた。今回の参加者は俺だけだったので俺1人vs子供2匹。力負け。世の親はあれが日常か……無理だ。
んで。70年代末、1人の素人がアカい色眼鏡と切れない頭で国内の防衛メーカーを訪ねてウソ書いた。武器がなければ平和と思ってるらしく「武器の生産がよりすくなく、その生産能力がより低い方が安心」で「自衛隊の銃や弾丸をみても、撃つことよりも撃たれることを想像している自分に気づくのである。何故なのだろうか」と疑問を抱く。撃たれる心当たりがあるのだろう。新型魚雷は「水面下五百メートルの海中で使用される。ということは原子力潜水艦用」と意味不明なことを言い、B747はB-52改造機と主張する。電波強すぎて具合悪くなった。
キミには「バ」の称号を与えよう。バ鎌田慧を名乗るがよい。
- 木村譲二
- 光文社文庫
- 古本
最近よくサッカーの話題を耳にする。Wカップってそろそろだっけ? とりあえずガンガレ豪州代表。
んで。ある意味TPOに合わせた迷彩柄の表紙から負のオーラを感じたんだけど、読んでみたら案外まともだった。前世紀末に書かれた古めの本だからデータもそれなりに古いんだけど、安全保障の基本的な考え方、低強度紛争や不正規戦といった新しい形の戦争についてわかりやすく書かれてた。重箱の隅をつつくのは気が引けるんだけど空自の要撃機がF-15DJ、支援戦闘機がF-2Bって書いてあったのでなぜ複座限定?
参考になる記述は多かったけど、俺のように日頃から国防について考えている人間にとっては常識の範囲内だったかな。要するにテロは危ない、とか、これ以上は聞かないで。
- 小川一水
- MF文庫J
- 借り物
まだ月曜日だというのに疲労困憊。睡眠不足で週末の疲れが残ってるところにソフトウェア機能試験。試験書を見ながらのルーチンワークで猛烈な睡魔と激戦を繰り広げた。ツラい。
んで。職場のマニアな人が貸してくれたラノベ。『よみがえる空』連動企画物らしいけど共通点は小松救難というだけで、これは幽霊の力を借りたメディックが人命救助する話。トンデモのわりにはそれなりに読めたんだけど、幹部が全員キャリア扱いだったり、ちょっとしたことがすぐ基地中の噂になったり、小松基地前に路線バスが走ってたりするのでリアルさはない。ま、そもそも幽霊だしな。
萌え担当の巨乳メガネWAF・小倉珠樹1士(補士・救装)は、ベーシック出たばかりなのに総括にも行かずOJTをやってる様子もない。これも空自マニア的には納得いかない。
- 立花正照
- 光人社NF文庫
- 古本
今日は豪州仲間Yのケコーン式だった。おめでとう、と言おうと思ったけど超逆玉の輿だったのでやめた。二次会は後日開催なので引出物を持ったまま思わず交通博で最後の時間旅行。涙ながらに閉館を見届けた。さらば少年時代の想い出よ。
んで。この手の本は面白くないと相場が決まっていて、その相場通り全然面白くなかった。取り上げられてる機種、着眼点ともに非常に偏っていた。どうも翼面荷重や推力重量比の細かい数字とFCSの型番に妙なこだわりがあるようで、そこに触れた途端それまでの流れを無視して書き込みまくっちゃうので非常にウザい。もっと平均的かつ網羅的に書くか、またはもっと共通性のある話題でまとめてくれないと読んでらんない。
構成の下手さばかりが記憶に残った。これは資源ゴミ。