書籍の類 読むの飽きてきた
■2006年05月12日 [書籍の類]
先端技術への招待 エネルギー・医療・輸送
  • 中野不二男
  • 中公新書
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

今週から仕事復帰したんだが凄まじくキツい。なにがキツいって久しぶりに着たスーツのウエストが。1ヶ月余のヒキコモリ生活が分厚い脂肪の鎧を作り上げていたようだ。とりあえず駅から家までジョグったら激筋肉痛。

んで。流れのまま中野不二男。太陽電池や燃料電池など、名前は知ってるけど中身は知らないぜ的なアイテムの原理やら開発状況やらがシンプルにまとまってた。レーザーメス飛鳥のネタも有効活用されていた。

楽しく勉強できたんだけど1993年時点での「先端技術」だから微妙に古い。常温核融合を手放しで絶賛してたり、自動通訳システムがすぐ実用化できそうに書いてたり。それはそれで笑えたからいいけど。

■2006年05月09日 [書籍の類]
レーザー・メス 神の指先
  • 中野不二男
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★★★★

ついに昨日から通勤再開。職場も仕事内容も前と同じなので大変じゃないはずなんだけど1ヶ月以上ニートしてたから身体も頭も鈍りまくり。調子出ないな。

んで。レーザーメス開発物語。第21回大宅賞受賞は伊達じゃなかった。とにかくアツい。脳外科医の滝澤医師が動きまくり、持田製薬は社長の機械好きが高じて開発費をつぎ込む。そして日本科学工業が技術力を発揮してたら倒産した。大変だな。そういう困難を乗り越え、ついに実用に耐えるレーザーメスが完成。従来の治療法では手の施しようのなかった脳腫瘍の女の子を救ったあたりで猛烈に感動。俺は泣いたよ。レーザーの種類やメカメカしい話、脳腫瘍摘出の術式も興味深かった。これは文句ナシに面白い!

とにかく読んでよかった。この本と出会えたことに感謝。

■2006年05月06日 [書籍の類]
大いなる飛翔
  • 中野不二男
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★★★

野郎3人で大学同期の家に押しかけて大宴会。彼には3才の娘がいるので激しく(;´Д`)ハァハァしといた。その後、新宿に繰り出して結局朝帰り。まだまだ若いぜ?

んで。STOL実験機「飛鳥」開発物語。『ニュースの裏には~』で飛行機ネタに不安があった中野不二男だったけど、これは面白かった。飛鳥は実物をかかみがはら航空宇宙博物館で見たことあるけど、詳しいことは知らなかったから新鮮だった。既存のC-1改造機だと思ってたら新造機だったり、国産エンジン積んでたり、開発目的が国内地方路線向け旅客機開発のデータ収集だったり。防衛関連じゃなかったのかよ。

ただ、民間向けの機体だとわかった途端、微妙に興味が薄れた。やっぱ漢は軍用機だよな。戦って死ね。

■2006年05月04日 [書籍の類]
【永久保存版】 伝説の打線
  • 別冊宝島編集部(編)
  • 宝島社文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

なぜか通勤再開が決定した。予定では早くて5月半ばと聞いてたのに急遽GW明けから復帰することに。残された日数は今日を含めて4日間。短ぇ夢だったな。

んで。流れのままプロ野球物。巨人V9打線とかAKD砲の西武打線のような強力打線から、ビッグバン打線やダイハード打線といった輝いたんだかどうだかよくわからないものまで、打順とか打撃成績とか選手へのインタビューとか。懐かしいという以外の感想はない。あと誤植大杉。面白かったのはラストに載ってた二宮清純の最強打者を3番4番どっちに置くかという打線理論だけだった。

最初から興味ないとわかってるのに、どうしてこういう本を手に取るかな、俺は。

■2006年05月03日 [書籍の類]
プロ野球 新サムライ列伝
  • 近藤唯之
  • PHP文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

ゴールデンウィーク真っ盛りの本日は自宅の庭でバーベキューをやっていたので眠気をこらえて参加してみた。弟の嫁の実家が総出で遊びに来てて、賑々しく肉を喰らいビールを飲んだ春の午後。まったり。

んで。流れのままプロ野球物。往年の名選手の思い出話をまとめた短編集だった。古すぎて名前すら知らないのが数人いたけど、懐かしさも手伝ってちょっと楽しかった。しかし文章力と構成には問題山積。余計なことばかり書きすぎて肝心な部分が少ない。根拠もないのに「史上唯一」と言い切るのも許せない。お前は司馬遼か。下手に盛り上げようとしすぎて滑ってた感じ。

この人の本は二度と読まないと思う。

■2006年05月01日 [書籍の類]
スカウト
  • 後藤正治
  • 講談社文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

久々にエヴァンゲリオンの劇場版を観た。アニマックスで。相変わらずさっぱり意味わかんなかったけどアダムだかリリスだかいう白くて大きい変な人に対する親近感は尋常じゃない。腹が。

んで。スカウトの話。長らく広島カープのスカウトを勤めた木庭という人のスカウト人生の悲喜こもごも。だったような気がする。日本全国歩き回って探してきて他球団を出し抜いて入団させてた。球界随一の貧乏球団が舞台だったからスカウト本来の姿が比較的よく見えた気がする。でも盛り上がらないまま終わった。興味なかった。

大宅賞作家のはずなんだが、面白くもなくつまらなくもなく、読んだことすら忘れてしまいそうなほど印象薄い。こういうのが一番困る。

■2006年04月23日 [書籍の類]
チョウは零下196度でも生きられる 生きものたちの驚異の超能力
  • 太田次郎
  • PHP文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

新聞1面下段の胡散臭い出版社の広告で「高機能自閉症」という病名(?)を発見。高機動型ザクIIみたいでなんかカコイイ。悔しいけど勝てる気がしない。

んで。高性能生物大集合。驚きの能力を持つ生き物を数ページずつ紹介するパターンで、別にチョウの本じゃない。タイトルになってるのはキアゲハのこと。-196℃で冷凍したサナギを解凍したら羽化した、ということらしい。それって蘇生可能というだけで「生きられる」わけじゃないよな。他にはノミ、ヘビ、コウモリ、クマムシなど。確かにどの生物も高性能だったけど、よく知られた話が多くてインパクトに欠けた。

たまに下手な文章が混ざってるので、気になり出すと止まらない。PHP文庫は文章力に問題を抱えた本が多いな。

■2006年04月21日 [書籍の類]
世界マグロ摩擦!
  • 堀武昭
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:☆☆☆☆

ちょっと前からボーダフォンのCMが気になる、というか気に障る。「それもいいね~」とか言ってる顔、なんの儀式だ?

んで。水産物。遠洋マグロ漁業を取り巻く現状についてだったけど、同じことの繰り返しで一向に話が進まん。文章力もなかった。指示語というか三人称の使い方が壊滅的に下手で「これ」とか「彼」がなにを指してるのかハッキリしない。文章のつながりも悪くて、論点が少しずつずれていくのでイライラした。要するに200カイリや環境団体のせいで世界的にマグロを獲りにくくなってるのでマグロの消費量を抑えたほうがよい、というだけだったのでそうすりゃいいよ。

面白くなかったから真面目に考える気もなくなった。

■2006年04月16日 [書籍の類]
高熱隧道
  • 吉村昭
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

大学の同期が横須賀に転勤してきた。もう1人同期を加えて3人で飲んでたら朝になってた。まるで学生時代の飲み方だ。

んで。メランコリックな朝帰りの電車で吉村昭を読み終わり。黒部川第三発電所用のトンネルを掘ったら岩が熱くて大変だった話。岩盤に穴開けて発破かけてズリ出しという人力サイクルで掘り進むと人が死ぬ。170℃の岩盤でマイト自然発火→職人爆死とか、泡雪崩が宿舎直撃→580m吹っ飛んで全員死亡とか。一難去ってもう二難、三歩進んで二人爆死って感じで目が離せなかった。

ただラストはいただけない。ぶつ切りすぎだ。

■2006年04月14日 [書籍の類]
ヒゲのウヰスキー誕生す
  • 川又一英
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★★★

久々に都内まで足を延ばして飲んできた。メンバーは豪州仲間のYと後輩K君。K君に会うのは10年ぶりだったので楽しかった。

んで。ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝の波乱に満ちた生涯を描いた作品。造り酒屋の跡継ぎだったのに本格ウイスキーを志してスコットランドに行っちゃった竹鶴は、そこで本場の技術と嫁をゲト。帰国後、サントリー山崎工場を立ち上げたのもこの人だったので“日本のウイスキーの父”と呼ばれるのも納得。自分とこのウイスキーを毎晩1本空けてたというのもさすがだ。ニッカという社名の由来が大日本果汁(=日果)と知ってちょっとスッキリ。

話も文章も上手かった。ニッカ創業以降、少し駆け足になったのが唯一の不満だな。