読んダラ日記 俺の俺による俺様のためのダイアリー
■2004年01月18日 [書籍の類]
ジーザス・クライスト・トリックスター 筒井康隆劇場
  • 筒井康隆
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

忙しいと言いながら連日の2冊撃墜。こうして俺の睡眠時間は削られているらしい。だから身体の調子が悪いのか。

んで。筒井康隆劇場。内容は戯曲5編+テレビドラマ脚本1編。「人間狩り」「部長刑事」が面白かった。後者はドラマ脚本で、回想シーンに他のキャラが割り込んできたりする筒井お得意のメタフィクションがちょこちょこ。他も割合ストレスなく楽しめはしたんだけど問題は「三月ウサギ」。途中まで面白そうな展開だったのに最後がわけわからん。なんか前衛的すぎて理解不能。

まぁこういうこともあるだろう。筒井だし。

■2004年01月18日 [書籍の類]
死体は知っている
  • 上野正彦
  • 角川文庫
  • 古本
俺満足度:★★☆☆☆

人生に空き時間などない。とにかく読書。

んで。久々の監察医シリーズは前回の経験を活かしてブコフ105円。内容は前回とかぶりまくり。監察医とはなんぞや、検死とはなんぞやという同じような記述が毎回のように出てきてウザい。それと3部構成のうち第2部だけが何の説明もなく小説だった。もう少し構成を考えてほしい。

だが死体とか検死はそれなりに面白い。105円のなり価値はあった。

■2004年01月17日 [書籍の類]
48億の妄想
  • 筒井康隆
  • 文春文庫
  • 新本
俺満足度:☆☆☆☆

調子に乗って今年初の1日2冊。仕事が忙しいのになぜだろうと思ったら睡眠時間が削られてた。どうりで眠いはずだ。

んで。筒井の処女長編。マスコミと大衆が互いにエスカレートしていって最後は戦争という筒井お得意のドタバタ。『俗物図鑑』みたいな感じ。正直ワンパターンで先の展開が想像ついちゃうからそんなに面白くない。

筒井も当たり外れの大きい作家だなぁ。

■2004年01月17日 [書籍の類]
あほうがらす
  • 池波正太郎
  • 新潮文庫
  • 手持ち
俺満足度:★★☆☆☆

楽しそうな本ばかり読むと罰が当たるので池波処分シリーズ。

んで。短編集。池波お気に入りキャラのお気に入りエピソードからスタート。半分は他の本で読んだことのあるコピペ話だった。後半に入って事態が少し好転。「元禄色子」「男色武士道」はけっこう読めた。男女の話はつまらないのに男男だとそこそこ書けるあたりが池波的と言えば池波的。

読んでて腹が立たなかったので、池波にしたら大当たりか。評価基準が異様に低いな。

■2004年01月16日 [書籍の類]
ジェットエンジンに取り憑かれた男 (下) 世界水準V2500
  • 前間孝則
  • 講談社+α文庫
  • 新本
俺満足度:★★★☆☆

下巻を読み終わり。けっこうサクサク読んだ気がしたけど終わってみたら時間がかかってた。

んで。下巻の舞台は戦後。民間用大型エンジンを共同開発できるまでになった石播の話。RRP&Wあたりと肩を並べたような書き方だったけど、実際の担当箇所は低圧系だけなのでイマイチ。高圧・燃焼系に挑戦しなきゃジェットエンジン開発じゃない。

上巻に比べて盛り下がっちゃったけど、でも読んでよかったとは思う。ジェットエンジン面白い。

■2004年01月12日 [書籍の類]
ジェットエンジンに取り憑かれた男 (上) 国産ジェット機「橘花」
  • 前間孝則
  • 講談社+α文庫
  • 新本
俺満足度:★★★★

2ヶ月くらい前に買ったまま放置してた本を読んでみた。

んで。上巻は「国産ジェット機・橘花」ということで戦時中の国産ジェットエンジンであるネ20がメイン。面白い。情報も技術も不足している中でジェットエンジンに挑戦する男たちの格好よさといったら。超アツい。

ただ細かい部分で不満あり。著者はジェットエンジン設計上がりというから詳しいんだろうけど、説明なしで「フリーピストン・ガスタービン」とか「オープンサイクル2軸再生式」と書かれてもわからない。モデル図くらい載せてほしかった。文章力も微妙。指示語が指しているべき言葉がなかったり主語がなかったりで、意味をどうにでも取れちゃう場面が頻出。このへんはどうにかしてほしい。

■2004年01月10日 [書籍の類]
虚航船団
  • 筒井康隆
  • 新潮文庫
  • 新本
俺満足度:☆☆☆☆

ビックリするほど時間かかった。

んで。最初の舞台は宇宙船。乗組員は心を病んだ文房具。擬人化されたキチガイ文房具なんて初めて読んだ。各キャラの狂い方が凝ってて面白かった。次にどこかの星の鼬の歴史。世界史のパロディになってるっぽいんだけど全然面白くない。ここで1週間かかった。つまらなすぎて夢に出た。最後は文房具vsイタチの戦争。100人vs15億人とかそんな感じ。文房具のオーバーテクノロジーで殺戮の嵐。双方共に死、死、また死。時系列ゴチャゴチャ、視点不定、スピード感のある場面転換に引き込まれた。ただクライマックスを迎えたまさにその時、全然関係ない記述が出まくるようになって全て台無し。

余計なことして大失敗した感じ。もったいない。

■2004年01月02日 [書籍の類]
原子力空母 「信濃」南シナ海海戦 (下)
  • 鳴海章
  • C★NOVELS
  • 貰い物
俺満足度:☆☆☆☆☆

体調が悪い。微熱がひかず苦しみの寝正月。ただ寝てるのもヒマなので続きを読んだ。最終巻だと思うと喜びもひとしお。

んで。天然ガスプラントを守るべく対地攻撃したら米空母部隊が来て空母対決。負けた。終わり。展開はご都合主義、戦闘シーンはゴチャゴチャで読むに耐えない。矛盾点も大量。ファントム2番機の着艦事故でパラシュート降下してきたのは、なぜか3番機の後席員。上巻で「従来の20倍」だった「SFH」という装置の動作速度が下巻では「数百倍」。アメリカ側メインキャラが乗っていたというA-6が中巻ではB型、下巻ではA型。もうボロボロ。

本職の空自パイロットに協力してもらったらしいのだが、それでこの程度か……絶句。

■2004年01月01日 [書籍の類]
原子力空母 「信濃」南シナ海海戦 (中)
  • 鳴海章
  • C★NOVELS
  • 貰い物
俺満足度:☆☆☆☆☆

新年明けましておめでたいんだけど読んでる本は激しくくだらない。元日から虚しい気分。

んで。日本企業が東南アジアに建設した天然ガスプラントがテロに襲われたので空母「信濃」がレッツゴー。米軍なんて意にも介さず海賊船を撃沈したり大暴れ。とにかく無茶だ。ストーリー展開は異様に早い。途中経過もなにもなく突如として次の段階へ進む。その代わり兵器の描写にかなりの文字数が割かれているんだけど、これが悲しいほど素人丸出しのウソ知識なので読んでらんない。

まだ下巻が残ってるねぇ。困った。

■2003年12月31日 [年間成績]
2003年のまとめ

そんなこんなで最後を変な本で締めくくっちゃってイヤな気分だけどしょうがない。諦めて読んダラ日記の1年目を振り返ってみる。

・書籍:136冊
・雑誌:多数
・漫画:もっと多数

読んダラには書いてないけど週刊誌もけっこう買った。漫画はサンデー、マガジン、ヤンサン、ヤンマガ、スピリッツを毎号と、他にコミックスを少々。ちと買いすぎな気もするが、ほぼ唯一の趣味なので許されよう。

2004年もダラリと読むよ。んではまた来年。