- 新田次郎
- 文春文庫
- 古本
みずほ銀行の口座から振込をすることがあるんだけど、みずほマイレージクラブに入れば振込手数料が無料になることに今さら気がついた。ずっと無駄な手数料を払ってた情弱俺。悔しいです。
んで。陸軍測量部の測量官・柴崎芳太郎と愉快な仲間たちが測量しながら未踏峰の劒岳に挑んだ話。ずいぶん前に観た映画版では登頂することに重点が置かれてたおぼろげな記憶があるんだけど、原作は“山登りなんて測量するための手段だ”という感じで、とにかく測量が全て。ストイックなプロ魂がかっこよかった。四級三角点しか設定できなくて点の記に残らなかった切なさもいい。
こういうの読むと山に行ってみたくなるよねー。行かないけど。
- 大野芳
- 新潮文庫
- 古本
通販の売れ行きが悪いと思ったら価格改定マシンがHDDエラーで止まってた。コールドスタンバイさせてた控えマシンの出番だ! と立ち上げたら、なぜか中身が変わってた。なにやってんだ俺。
んで。「宗谷」の記録。大量の資料や証言をまとめ上げた正真正銘の力作。ソ連発注の砕氷貨物船「ボロチャエベツ」として起工したのが戦争で日本船「地領丸」になり、海軍の特務艦「宗谷」として終戦を迎えてから引き揚げ船になり灯台補給船になり。南極観測船でタロジロしてから巡視船になって、退役した今も浮かんでるんだからとんでもねー。文章力にやや難ありなのが惜しい。
船の科学館の本館が再開したらムスッコと行きたいんだけど、いつになるんだ……。
- 清水義範/西原理恵子(絵)
- 講談社文庫
- 貰い物
通販業務で使うプチプチ袋が届いたら凹凸の内外の向きが注文と違ってて、交換してくれと電話したら川上産業の工場が燃えて納期が大幅に遅れるって言われた。最近、工場の火事多くね?
んで。国語教育と日本語の不思議を面白おかしく語った本。勉強大嫌いだった俺にとっては勉強せずに点を取れる国語の授業なんてまともに受けた経験がないんだけど、実はそこに道徳とか思想教育が含まれていたとか書いてあってマジ恐い。でも全体にちょっとうがち過ぎな気もする。日本語なんてみんな自然に使ってるんだし、わかんないほうがおかしいって。そんな俺は中学時代、国語だけ全国模試1位。
高校は海外だったから、国語なんてなんの役にも立たなかったけどなー。
- 佐藤隆介(編)
- 文春文庫
- 貰い物
先週撮ったCTの結果が出た。左腰の痛みだから膵臓かとドキドキしたけど、内臓に問題ナシ! 心配して損した! 結局ただの酷い腰痛ってことで整形外科で痛み止めの注射を打って解決した。
んで。奇特な鬼平犯科帳マニアが鬼平の小説内で料理が登場する場面を抜き出して、当時の食べ方やその背景などを研究解説した作。読んだだけで美味そうなものが多くて、自然と腹が減ってきた。唯一にして最大の問題は、冒頭に掲載されてた池波本人による語り下ろしとかいう駄文がこれ以上なく面白くなかったこと。これがなければ1つの作品として綺麗にまとまったのになぁ。
プロが書いたものに池波を付け足しちゃダメだ。
- 岡田真理
- 文春文庫
- 古本
このところ腰が痛い。胃腸の調子もよろしくないから腰痛の原因が内臓だったら嫌だなぁと思って医者に行ったら、ちゃんと調べてみようと言われて人生初のCTを撮られることに。超恐い。
んで。酔った勢いで予備自補に志願しちゃった女性ライターの体験談。もうね、陸スゴい。補なのに訓練がガチ。25km行進とかガス体験とか、どこぞの空じゃ現役でもやらないような訓練のオンパレード。こっちの同好会は予算不足で何年も実弾射撃すらないっつーのに。無理矢理ハイテンションな文章が痛々しい場面も多かったけど、謎の多い予備自補を取り上げた功績を讃えて拍手。
俺も補の技能で階級アップ狙えるか調べたら、受験資格なかった……。
- 福田和代
- 角川文庫
- 古本
数日前、CentOS7にXfceを入れてみようと思ってEPELでyumったら依存関係でダメだった。今日Bugzilla見たら修正レポートが上がってたから、やってみたら通ったー。さて、この後なにしよう。
んで。凝りもせずにまた自衛隊モノ。BMDシステムの能力を証明するためにF-2を強奪した元自衛官テロリストを止めに行く話。著者の頑張りはわかるんだけど、F-2(対艦番長)とBMD(弾道ミサイル防衛)はなんの関係もないと思うんだ。根幹の設定が成り立ってないから、なにをやっても空虚な感じなのは否めない。アイデアは面白いっちゃ面白いんだけど、いろいろ空回りだなー。
この本に限らず自衛隊小説の「自衛隊員」に興醒める。自衛官って書いて。
- 松浪和夫
- 徳間文庫
- 古本
俺のGWが終わっちまった。当初予定した9日間じゃ全然休み足りなくて急遽1週間延長したんだけど、それでも短すぎた。あぁー、働くの面倒くせーなー。誰か10億円くらいくれねーかなー。
んで。自衛隊モノっぽかったから読んでみたら、設定無茶苦茶、展開意味不明、キャラ魅力ゼロ、文章支離滅裂で、最初から最後までストレスしか感じないという恐ろしい本だった。特戦群に幹部しかいないとか、ペトリで対地攻撃なんていう妄想のオンパレードだし、途中ではぐれたはずの仲間が次の場面ではなんの説明もなく一緒に戦ってるし。突っ込まなくていい箇所を探すほうが難しいよ。
自費出版の間違いじゃないのか、これ。
- 福井晴敏
- 文春文庫
- 古本
このところシャグに北見ハッカ通商のハッカ油を一吹きしてから吸っている。無添加シャグがメンソールに早変わりしてとてもよい具合。油断してるとむせちゃう攻撃的な清涼感が堪んねぇ。
んで。ついに目覚めた超兵器「TPex」が臨海副都心を破壊しまくった下巻は、“このキャラはこうあってほしい”、“このシーンはこうなってほしい”という期待と願望を裏切らない王道パターンの連続で、控えめに言って最高。考証よりご都合優先な場面が多々あるけど、そんなことどうでもよくなるくらい面白かった。ネームドキャラのほぼ全員にそれぞれの見せ場があるなんてズルいや。
俺これ今まで読んだ福井作品の中で一番好き。
- 福井晴敏
- 文春文庫
- 古本
先月のデスマーチをどうにか乗り切ってまだ燃え尽き中。人生であんなに働いたのは初めてだ。働きたくないからフリーでやってるのに、話が違うじゃないか。そりゃ読書も進まんよ。
んで。大量の警官が撃ち殺される痛快なお台場テロで始まった中巻。一連のテロは脱日米同盟したい上のほうの人たちが糸を引いていたという衝撃の真実に辿り着いちゃった主人公が、なんかそういうのダメじゃね? ってゆーかヤバくね? 的なこと言ったら反乱分子として拘束されてMajiでKoroされる5秒前。でも助かった。ダイスビルでのダイスvs機動隊がガチバトルじゃなかったのが残念。
自衛隊が本気出したら警察なんて瞬殺だぞ。
- 福井晴敏
- 文春文庫
- 古本
某案件で突如決まったスマホアプリ開発とサイトリニューアルの同時進行がのっぴきならない状態に。締め切りは今月末なんだぜ。毎日16時間くらい作業してるんだけど終わりが見えねぇ。
んで。中巻だけ見つからなくて数年寝かせてたんだけど、ようやく中巻をゲットしたので読めた。純粋培養戦士の若者と疲れ気味のおじさんコンビが、天下りした元ダイス幹部を狙ってテロり始めた元ダイス少年チームを追っかけるという福井感全開ストーリー。キーアイテムはTプラス改良版の「TPex」だし、ダイスの729SOFは如月行のIDナンバーを冠した部隊だし、こんなのアツいに決まってる。
これは今まで読んだ福井作品で一番面白い予感がする!