書籍の類 読むの飽きてきた
■2003年11月03日 [書籍の類]
死体は生きている
  • 上野正彦
  • 角川文庫
  • 新本
俺満足度:☆☆☆☆

検死エッセイを読み終わり。死体は死んでいると思うのだが。

んで。第1章は5ページ前後のノンフィクション。この短さだから内容は大したことない。第2章は事実を基にした小説。事実を書いてくれたほうがマシだと思った。第3章は再びノンフィクション。これも全部短めで浅い。

途中の小説は語るに及ばないとして、ノンフィクションの各エピソードが短すぎ&内容浅すぎ。検死の結果こう判断したけど事件が解決したかは知らない、というのがデフォだから中途半端。新本で買うほどのものではなかった。

■2003年11月02日 [書籍の類]
ロートレック荘事件
  • 筒井康隆
  • 新潮文庫
  • 古本
俺満足度:★★★★★

ブックオフを探索中に100円棚で発見。

んで。ヤバいくらいに面白かった。今まで読んだミステリーや推理小説がゴミに思えるくらいの面白さ。これぞまさに“筒井の推理小説”。それ以外に説明のしようがない。いろんなところで違和感を感じるんだけど、それがなんなのかハッキリと分からないままストーリーは進む。そして事件解決の瞬間……そうきたか! 生まれて初めて推理小説で感動した。ほぼ全編にわたって伏線が張り巡らされていたのに全然わからなかった。やられた。

トリックが全て明かされた後、もう一度読み返さないと気が済まないくらい面白かった。この面白さは絶対に映像化できない。

■2003年11月01日 [書籍の類]
わたしのグランパ
  • 筒井康隆
  • 文春文庫
  • 古本
俺満足度:★★★☆☆

本日2冊目となる『わたしのグランパ』は読売文学賞受賞作。

んで。経験上、筒井のジュブナイルにはあまりよい印象がなかったんだけど、これはけっこう楽しめた。中学生の主人公 珠子の家に刑務所を出所した祖父 ゴダケンさんが帰ってきたという話。このゴダケンさんの生き様が任侠って感じで妙に格好よかった。

あまりジュブナイルという雰囲気はなく、ごく普通に読めた。

■2003年11月01日 [書籍の類]
エンガッツィオ司令塔
  • 筒井康隆
  • 文春文庫
  • 新本
俺満足度:★★★☆☆

筒井断筆明けシリーズが絶好調。

んで。これは短編集。表題作は“エンガチョ”のことだった。エログロナンセンスでちょっと安心。実名の作家とクスリが出まくりの「猫がくるものか」、将軍様のパロディ「首長ティンブクの尊厳」あたりがお気に入り。「越天楽」から始まる七福神シリーズは一見『遠野物語』みたいなのに内容はバカ。笑った。

巻末に「附・断筆解禁宣言」なる対談が載ってた。今まで断筆はてんかん協会とのいざこざが原因だと思ってたんだけど、実際はマスコミの自主規制への抗議だったみたい。大げさに騒ぐのは当事者ではなく常にその取り巻きの人間だというのは大いに納得。

■2003年10月31日 [書籍の類]
パプリカ
  • 筒井康隆
  • 新潮文庫
  • 新本
俺満足度:★★★☆☆

今月17冊目の文庫ということで月間新記録樹立。仕事もせずに頑張った。

んで。記念すべき一冊は久しぶりの筒井長編。裏表紙の紹介文を読んだ限りでは胡散臭いSFという予感がしたんだけど、とんだ大間違い。サイコセラピストの千葉敦子は患者の夢に入り込んで精神病の治療をしちゃう夢探偵パプリカという顔も持ってんの。美人。彼女が研究所の派閥争いに巻き込まれ天才同僚が開発中の精神治療機材を奪われたりそれを悪用されたりでもう大変。そのうちに夢と現実がゴッチャになって……という真面目なSF展開でドタバタな笑いは一切ナシ。正統派な大作だった。久々に物語にのめり込んじゃった。

特に後半は夢うつつな物語。読んでるこっちも現実に読んでいるのか夢の中なのか、足下が覚束ないような不思議な感覚。ラストシーンも不思議でよかった。

■2003年10月30日 [書籍の類]
魚籃観音記
  • 筒井康隆
  • 新潮文庫
  • 新本
俺満足度:★★★☆☆

今日から再び筒井康隆。

んで。これは新作短編集で、断筆解除後の作品が全10編。昔の短編に比べると全体に大人しくなった感じを受けたけど、ハチャメチャありシニカルありでけっこう楽しめた。

筒井の“家”物が大好きな俺なので、お気に入りは「谷間の豪族」。なぜか懐かしいイメージが浮かんだ。ただ不思議感というか夢うつつ感は「遠い座敷」「家」に比べるべくもない。オチがきれいすぎ。このへんに筒井の老いを感じる。

■2003年10月28日 [書籍の類]
町工場 世界を超える技術報告
  • 小関智弘
  • 小学館文庫
  • 新本
俺満足度:★★★★

筒井を読むと言ったそばから違う本を読んだ。日本の産業を支える町工場な気分だったから。

んで。産業ピラミッドの底辺に位置しているだけに景気の影響をもろに喰らう町工場。でも職人さんは腕とアイデアで乗り越える。NCとかプレーナーとか個人的に懐かしい用語がたくさん出てきて、モノを作る仕事っていいなぁと再認識。旋盤、フライス、プレーナー、鋳物、鉸(シボリ)などなど読んでいて実際にやってみたくなるような作業ばかりだった。出来れば各種溶接も取り上げてほしかったな。

町工場の旋盤工をやりつつ執筆もしている著者だけにリアル。技術的なこともしっかりと説明されていて楽しかった。

■2003年10月25日 [書籍の類]
ウィークエンド・シャッフル
  • 筒井康隆
  • 角川文庫
  • 古本
俺満足度:★★★★

池波処分シリーズから解放された悦びに耐えきれなくなって夜中に思わず筒井康隆。

んで。これは短編集。ずっと前に読んだことがあったから憶えてた話もあったけど、それでも面白かった。ダウナー系とアッパー系と不思議系がバランスよく入っててレベル高い。中でも生き物が木にされちゃう「佇むひと」の世界観なんか堪らん。

このところ筒井を大量購入中。新本で買えるものは買いつつ、絶版になっちゃった文庫を探して古本屋巡り。手元の在庫が30冊近くなってるし、ここからは筒井を読む。

■2003年10月25日 [書籍の類]
旅路 (下)
  • 池波正太郎
  • 文春文庫
  • 手持ち
俺満足度:☆☆☆☆☆

とにかく早く片付けたいと願っていた下巻を一気に読み終わり。

んで。夫の仇討ちで他人に迷惑をかけ続ける主人公。だけど実は悪いのは夫のほうで、敵役は事件を穏便に済ますために罪を背負った出来た人だった。でも誤解されたまま殺された。関わった全ての人間を不幸に陥れ続けた主人公。ちゃっかり自分は大店の後添えになって幸せを手に入れた。ちなみにエンディングは「遺体は、すでに白骨化していた。」 ……なんだこれ?

これでしばらく処分シリーズはお休み。これ以上は精神力が保たない。

■2003年10月25日 [書籍の類]
旅路 (上)
  • 池波正太郎
  • 文春文庫
  • 手持ち
俺満足度:☆☆☆☆☆

今日も池波処分シリーズ。とにかく早く終わらせるのみ。

んで。新婚の夫を殺された嫁が未公認で仇討ちの旅に出た先々で周りの人間に迷惑をかける話。上巻は最初から最後まで徹頭徹尾つまらない。面白かった場面はナシ。完全試合。

もうどうでもいいよ。早く読み終わって解放されたい。