- 井田真木子
- 文春文庫
- 古本
なんかガラケー生産中止とか報道されてるんだけど。ガラホでSPモードとか使いたくないんだけど。仕事でも困るんだけど。i-mode終了まで手持ちのガラケーを大切に使うしかないのか。
んで。女子プロレスラー達の目を通して見た女子プロレスの光と影みたいな話。第22回大宅賞受賞作。語ったのは神取忍(男)、天田麗文(中国人)、デブラ“メデューサ”ミセリー(米国人)、長与千種(クラッシュ)あたり。ぶっちゃけ神取(男)と長与千種(ギャルズ)以外は名前すら聞いたことなかったし女子プロレスにこれっぽっちの興味もなかったけど、なんか面白かった。
女子プロレスなんていうくだらんもんが熱かった80年代の古き良き空気が不思議な感じでよかったよ。全く興味は湧かないけど。
- 猪瀬直樹
- 新潮文庫
- 借り物
今年の里帰りは来月中旬に決定。新築した別宅がどんな感じなのか楽しみだ。不安なのは仕事(=ネット回線)のことだけど、もうチケット買っちまったから後戻りは出来ないんだぜ。
んで。5,000万円借用書手作りオジサンの書いた本の下巻は職場で拾ってきた。第3部で明治天皇の御真影についてふらふらと書いた後、終わり。構成も内容も行き当たりばったりで腰が定まらないなぁと思いながら読んでたけど、最後まで“天皇”という単語以上の共通点は現れず、とかく散漫な印象しか残らなかった。短編集じゃないんだから、もう少し一貫したテーマを設定してよ。
この人は、ものを書いてるより、入る入る言いながらカバンに5,000万押し込んでチャック閉まらないほうが似合ってると思う。
- 猪瀬直樹
- 新潮文庫
- 古本
バイトしてる妻の派遣先が少し近場の工場へと変更になったおかげで起床時間がゆっくりになった。それに伴い俺の起床時間も遅くなったので、朝のまどろみをより長く楽しめるってもんよ。
んで。5,000万円そのまま押し込みオジサンがずっと前に書いた本。第18回大宅賞受賞作。宮家解体のどさくさに紛れて土地を買い漁ってプリンスホテルを建てた堤康二郎&西武グループに関する第1部と、イギリスで作られたドタバタ風刺コメディーオペレッタ「ミカド」についての第2部で、以降下巻に続く。西武とオペレッタがどう繋がるのか全く見えてこない。おまけに文章けっこう下手。
ここまで読んだ限りでは駄作の匂いがプンプン。下巻で巻き返してくれるのを期待するしかない状態だなぁ。
- 吉永みち子
- 集英社文庫
- 古本
フィリピン大使館で更新申請した妻の新パスポートが2ヶ月かかってようやく届いた。この遅さは、さすが後進国フィリピン。日本なら在外公館でのパスポート更新だってせいぜい1週間よ。
んで。せっかく東京外語大を出たのに競馬ファンが高じて気がついたら(?)騎手の女房になってた人の話。第16回大宅賞受賞作。ほんの少し普通じゃない体験を綴ったエッセイという面から言えばスゴく面白いってわけじゃないんだけど、嫌味のないさっぱりした語り口でストレスなく読めた。でも、あらあら幸せそうでなによりだねーと思って検索したら離婚してるじゃん。なんだそれ。
ところで、競馬にさほど興味のない俺はいつも吉永(VSOPの人)と福永(悲劇の人)がゴッチャになる。興味ないからどっちでもいいけど。
- 沢木耕太郎
- 文春文庫
- 古本
最近、肉料理が重たく感じちゃって毎日のように焼き魚を食ってたんだけどさすがに飽きたので鰯を天ぷらにしてみた。そしたらあらやだ、外さっくり中ふんわりでマジ美味。鰯リスペクト。
んで。社会党委員長を刺し殺した少年の話。第10回大宅賞受賞作。殺されたのは時の社会党委員長の浅沼稲次郎、殺したのは若干17才の山口二矢。昭和35年の古い事件だから今まで全く知らなかったけど、すんごく面白かった。とにかく山口少年の純粋さが感動的で、サヨクを刺し殺すだけでも素晴らしいのに裁判の前に自殺しちゃうんだから泣かせる。やるべきことをやって未練なく世を去るなんて格好よすぎで惚れるわ。
今の時代にも、またこういう子が出てきて民主とか共産とか社民の連中をサクッとしてくれることを望んで止まない。
- 水谷竹秀
- 集英社文庫
- 古本
このところ取り憑かれていた某CS放送の生番組は俺様システムを使って現場スタッフだけでSNSをハンドリング出来るようになったので、ようやく初めてのお休みを取れた。この調子でフェードアウトしたい。
んで。フィリピンに困窮した日本人がいる話。ほとんどの場合、日本で上手く生きていけなかった人がフィリピン人女性を追いかけて海を渡ったけど結局お金なくなってどうにもならなくなったパターンで、堕ちていく経緯がなかなか面白かった。自分で選んだ道なんだからほっとけばいいと思うけど、現地人の世話になるのは許せない。フィリピン人だって貧しいんだ。甘えてんじゃねぇ。
こういう日本人、俺の周りでも聞いたことがあるくらいだからマニラあたりにはかなりの数がいるんだろなぁ。迷惑かけてないことを祈るよ。
- 吉野せい
- 文春文庫
- 古本
生放送のスタジオでツイートをピックアップしてタブレットに表示するプログラムが本日の放送に間に合ったのでホッとした。今後は現場の要望を聞いてバージョンアップしてくよ。
んで。古希を過ぎたお婆さんが大正~昭和初期の若き開拓農民時代の思い出を綴った短編エッセイ集。第6回大宅賞受賞作。若い頃から文学志向だったそうで、旦那は詩人。そういう影響が遺憾なく発揮されていて、下手なポエムみたいな文章で断片的に描かれた開拓民の暮らしは別にどうでもいいことばっかりだった。こういうのをノンフィクションとは呼びたくない。
これが大宅賞を取っただなんて、裏でなにかあったんじゃないかと勘ぐっちゃう。
- 山崎朋子
- 文春文庫
- 古本
ようやくプロ野球開幕3連戦の生放送立ち会いが終わってグッタリ状態。試合前練習中のグラウンドに行けたりしたのは面白かったけど、連日の長時間拘束はツラい。SNSのシステムを作る時間が取れないよ……。
んで。今回も第4回大宅賞受賞作で、明治時代にボルネオ島サンダカンへ売り飛ばされた“からゆきさん”の話、と思わせておいて実際は当時のことを聞き出すために奮闘した話。さすがに娼妓の身売り話だけで大宅賞は取れない。本題は元からゆきさんのお婆ちゃん家に住み込んだ3週間のほうで、著者とお婆ちゃんの心が少しずつ通じていく感動的なストーリーだった。これは大宅賞。
お婆ちゃんの貧乏っぷりとか著者の行動にやり過ぎ感があふれてて、どんだけ話を盛ったのか真実を知りたくなること必至の一冊。
- 鈴木明
- 文春文庫
- 古本
某CS放送の新番組は本日スタート。SNSの投稿をピックアップして画面に出すシステムは間に合わなかった。てへ。早く作りたいんだけど、明日もまた生放送の立ち会いで時間ないねー。困ったねー。
んで。終戦から26年経ってから突如として新聞に載った南京大虐殺の記事を目にした著者が、南京でなにがあったのか真実を知りたくなっていろいろ取材したり調べたりした労作。第4回大宅賞受賞作。どこに行っても誰に聞いても大虐殺の明確な証拠が出てこないという徒労感を味わう本とも言える。30万人殺して証拠を残さない日本軍の完全犯罪っぷりが感動的だった。
きっかけになった記事を載せた新聞は、もちろん朝日新聞。もうそれだけでねつ造の明確な証拠になってるねぇ。
- イザヤ・ベンダサン
- 角川ソフィア文庫
- 古本
プロ野球開幕と同時に始まる某CS放送の新番組でSNS関連システムを担当することなったので、本番1週間前の全体リハで現場の様子を見てきた。どういうことをやりたいのかわかったから、突貫で作るよ。
んで。日本生まれのユダヤ人がユダヤと日本を比較してみた、という体の日本人論。第2回大宅賞受賞作。昔からなんだかんだ大変なユダヤに比べたら、日本のなんと豊かで平和なことよ。なにかにつけて日本人にはユダヤを理解できないと言いまくりなのももっともだよ。まぁ、別にユダヤ人を理解したいとも日本人を理解してほしいとも思わないからなんの問題もないけど、とにかく日本人でよかったよ。
あとさ、この本を書いたお前も日本人じゃん……説得力……。