- 佐々木譲
- 新潮文庫
- 古本
横須賀で朝まで飲み明かして、そのまま防大祭に行ってみた。でも雨だったし寒かったし眠かったからすぐ帰って来ちゃった。ちょっともったいなかった。
んで。世に知られていないが実は太平洋戦争開戦前夜ベルリンに飛んだ零戦がいた、というノンフィクションっぽい小説。あくまでノンフィクションっぽいだけであって全てフィクションなんだけど、ディテールがそれっぽくてけっこう面白かった。
ま、フィクションなんだから面白くなきゃ困るわけだが。
- 池上司
- 角川文庫
- 古本
ついに秋休み最終日。明日から約2ヶ月ぶりの通勤でござます。午前中に起きられるか不安。駅まで歩けるかも不安。すっごい不安。
んで。日本でテロが発生、そのせいでなぜか海自の潜水艦が支那海軍に追われたので戦った話。日中2隻の潜水艦が延々と戦うだけという、なんとも広がりのない小説だった。戦闘内容もご都合主義で、とにかく両艦長がエスパーすぎる。お前ら結婚しろって感じ。
結局テロがどうなったかもわかんないし、釈然としない。完成度低い。
- 黒崎視音
- 徳間文庫
- 古本
文化の日は入間航空祭。もう現地に行く気はなくなったので、自宅の庭から上空を通過する飛行機を見上げることに。朝からC-1、T-4、U-4あたりが飛んでた。ふむ、普段とあんま変わらん。
んで。しばらく気楽に小説でも読んでみようということで、SATの隊長になっちゃったキャリア警察官がいろいろ大変だった話。豊富な舞台バリエーション&明確なキャラ設定で面白かった。多分にご都合主義かつ予定調和ではあったけど、こういう冒険小説は大好きだ。武器もたくさん出てきたし。
ブコフで最初にこの本を見つけた時、表紙を開いたら中身が『真珠夫人』だったことはいい思い出。
- 内田幹樹
- 新潮文庫
- 古本
そろそろ仕事に向けて生活のリズムを整えようと思って早めに布団に入ったのに、本を読み始めたら朝になってた。日本標準時との時差がますます大きくなったよ。
んで。PICシリーズの第1作は護送中の犯人を乗せた飛行機が飛んでる最中に壊れて大変だった話。機長が意識を失ってコーパイが“もうらめぇぇぇぇ”ってなったけど最終的になんとかなった。ぶっちゃけ『操縦不能』とほとんど変わらない気もするけど、面白かった。
たまには小説もいいね。
- 松村劭
- 文春新書
- 古本
近づいてくる通勤再開に恐れおののく日々。仕事は友達、怖くない。それはわかってるんだよ翼くん。わかってるんだけど憂鬱でたまらんのだよ。にんげんだもの。
んで。紀元前のギリシャから現代に至る各時代の代表的な戦闘教義の変遷をザックリと追った本。わかりやすい。読みやすい。今まで目を逸らし続けてきた戦闘教義というものに興味を持てた。機械としての兵器にしか興味なかったけど、兵器を戦闘教義と絡めて考えたらもっと楽しめるのかも。
惜しむらくは、あまりにザックリしすぎてた点か。ちょっと欲求不満。
- 野中郁次郎
- 中公新書
- 古本
来月から通勤再開の運びとなった。短い秋休みだったなー。おかげでFF11以外、なにもできなかったじゃないか。あと2ヶ月くらい休みでもよかったのに。
んで。アメリカ海兵隊の歴史を非常にザックリと追ってみた本。前半は文章力が不安定で読みにくかったけど、中盤以降は著者が慣れたのか俺が慣れたのか、なんとか普通に読めた気がする。ただ副題にもなってる組織の自己革新云々という結論は、まるで取ってつけたようで説得力どころか意味すら感じられなかった。
だからなに? という以外に言葉が思い浮かばない。
- マーティン・C・アロステギ/平賀秀明(訳)
- 朝日文庫
- 古本
質尼がオワタので、ダメ元でKKRの無料ゴールドに挑戦したら通っちゃった。一瞬でも加入したことがあればいいとは、なんとも太っ腹だなー。
んで。世界の特殊部隊の話。SASがメインで、その他にGIGNとかSEAL、GSG-9なんかがちょこっと。特殊部隊の連中がドMだということはかろうじてわかったが、文章が精神分裂気味で話があっちこっちに飛びまくり、とても読めたもんじゃなかった。翻訳も文才なさすぎ。ひたすらツラかった。
興味のない分野なら面白くないのもわかるんだけど、この本の場合、興味のあるネタなのにつまらなかったんだから救いようがない。今年のワースト候補筆頭。
- 手嶋龍一
- 新潮文庫
- 古本
ノーベル物理学賞を日本人が独占、というニュースが流れてて感動しそうになったんだけど、よく見たら外人が混じってるじゃん。日本人みたいな顔した外人が。報道は正確に頼むよ。
んで。FS-X(現F-2)の機種選定&開発における日米同盟、ってゆーかアメリカ議会の話。日本に技術を渡したらアメリカの航空機業界が危ないと考えた議員がいたから議会が紛糾したんだってさ。取り立てて面白い視点があるわけでもなく、軍事技術に明るいわけでもなく。超どうでもいい一冊。
機種の表記にハイフンが入ったり入らなかったりで統一感がないところもダメだ。
- 藤岡信勝
- 文春文庫
- 古本
質尼終了のお知らせがキタ。けっこう気に入ってたのに1年半で終了とは。次のカードは還元率とかどうでもいいから、とにかく存続してくれるヤツにしようと思う。
んで。新しい歴史教科書をつくる会の現会長が10年くらい前に書いた本。イデオロギーはお腹一杯なので時間かかったよ。対サヨク戦のプロフェッショナルの書いたことだけあって、理路整然とした突っ込みは小気味よかったと思う。でもバカ相手の論争にそこまで一生懸命にならんでも。
胡散臭さ満点のつくる会だけど、気のない応援はしているよ。敵の敵は味方という点のみで。
- 本田靖春
- 文春文庫
- 古本
コトノハという名の御茶電が新作ゲームを作り始めたらしい。いい作品になることを祈ってるよ。そんでじゃんじゃん稼いで早いとこ俺を雇ってくれることを祈ってるよ。頼むよ。
んで。時は1977年、全国の二流~三流登山家を集めてK2を攻めてみた話。アタックメンバーに入れる保証もないのに仕事を辞めて参加しちゃうし、みんな超わがままだから人間関係ギスギスだし、山男っていろいろスゲェよ。同行した撮影クルーの根性もなかなか。
そんなこんなで話自体はアツかったんだけど、文章が下手で台無しというオチ。