- ニュートンプレス
- 月刊誌
やっと自宅仕事が終わった。予定では1日で組むはずだったスクリプトに結局3日間もかけてしまった。あまりに不本意だったので本日は自堕落にまったり。
んで。今月も唯一の雑誌となった『ニュートン』。特集はカッシーニ到達記念の土星観測。それなりに面白かったんだけど星よりも機械のほうが重要なのでカッシーニ自体について書いてほしかった。それにしてもガリレオやカッシーニは大丈夫なのに、近場の火星に向かう探査機はガシガシ壊れる不思議。
特集以外では「日本の海に生きる生物たち」が良かったけどページ少なすぎ。魚は機械と同じくらい重要なのでもっと詳しく。「宇宙到達!民間宇宙船スペースシップワン」はバート・ルータン設計の宇宙船。微妙に宇宙に行くらしい。ここでも機械分が不足していたのでとても困る。
- 司馬遼太郎
- 文春文庫
- 借り物
今週は出社しなくていいから自堕落に過ごそうと思ってたのに、ロケ疲れが残ってて自宅作業が思うように進まない。おまけに読んでるのは司馬遼じゃモチベーション上がらん。
んで。ようやく竜馬の第1次脱藩直前まで来た。こんな序盤で2冊も使って大丈夫なのかな。司馬遼の構成力を考えると先行きは超不安だけど、ここまでは“面白くない”程度のレベルで推移してるから、司馬遼だと考えれば許容範囲か。
活字慣れしてない小中学生向けの児童図書としてはいいかもしれないが、大人が読むもんじゃないね。
- 司馬遼太郎
- 文春文庫
- 借り物
いよいよ手持ちの司馬遼ラスト。でも全8巻だからしばらくかかる。かなり憂鬱。
んで。司馬遼といえば竜馬、竜馬といえば司馬遼ってくらいの代表作だけど、なにせ司馬遼だから覚悟を決めて読み始め。1巻はまだ維新の影も形もない時代で、竜馬はちょこっと剣が立つだけの白痴。展開に動きがなく、いきなりダレてる。
漢字を書けないのも文章力がないのもいつも通りの司馬遼。ムカつかない程度のレベルで進行してほしい。俺の望みはただそれだけ。
- 司馬遼太郎
- 文春文庫
- 借り物
久々のアウトドア仕事で身体ボロボロ。日焼けで首と腕が壮絶に痛い。壮絶にダルい。そんなこんなで今日は16時間も寝た。体調悪いと眠れるなぁ。
んで。序盤は一ノ谷~壇ノ浦の合戦で、平家の弱さと義経の強さが不自然だったけどそれなりに読めた。しかし合戦が終わると急激にトーンダウン。義経が京から逃げ出して終了。討たれるところまでやってこその義経だろう思うのだが司馬遼には常識など通用しないようだ。一番の問題は、義経を書きたくて書いたと思えないこと。義経その他のキャラに対する悪意すら感じる。
司馬遼の大好きな誇大表現を借りれば、司馬遼のつまらなさこそ「空前絶後」だな。
- 司馬遼太郎
- 文春文庫
- 借り物
なぜか某クイズ番組のロケに同行して今月2度目の仙台上陸。自分の置かれている状況を理解できないまま本を読む。
んで。ご贔屓の奥州藤原氏と関わりが深いから、それほど悲観せずに読み始めた『義経』だが……平氏と頼朝と義仲ばっかりで義経も奥州藤原氏も出てこない。こりゃ盛り上がらない。漢字を書けない、文章力がない、歴史観が古臭い、時系列に矛盾あり、と問題だらけなのは司馬遼の面目躍如。
下巻が残ってるけど、間違いなく駄作だ。
- 司馬遼太郎
- 文春文庫
- 借り物
3連休なのに暑くて外出できないからサイトの模様替え。過去ログにアクセスしやすくした。しかし俺が書き俺が読む俺だけのサイトだから意味はない。
んで。長宗我部を読み終わり。四国統一まであと少しのところで簡単に秀吉に屈した。このへんまでは俺ご贔屓の伊達政宗と似た境遇だが、その後はだいぶ違った。長宗我部やる気ナシ。盛親の代でお取り潰し。所詮は田舎豪族でつまらん。左様に空虚なストーリーに加えて児童向けの如きひらがなだらけの文章で読み応えは全くなかったが、そういうのを司馬遼に求めるほうが間違いなのだろう。
無意味な繰り返しや誇大妄想がなかったから『坂の上の雲』よりはマシか。
- 司馬遼太郎
- 文春文庫
- 借り物
浅田の残りが少なくなってきてたから、ここらで別の弟借り物シリーズを片付けようと思った途端に読み終わった。1日で文庫3冊は久しぶり。
んで。『坂の上の雲』以来の仇敵、司馬遼。今回の主人公は長宗我部元親だ。まだ上巻だから判断しかねるが、今までのところイベントがなにもない。さすが四国の地方豪族。そしてさすが司馬遼。超つまらん。
それにしても司馬遼は相変わらずひらがなばっかりだ。漢字も書けないのによく作家なんかになれたな。
- 浅田次郎
- 集英社文庫
- 借り物
暑い時はこれくらい空っぽな話のほうが読むのラクでいいかも。つまらなすぎてムカつくけど。
んで。破綻した前提条件の上に成り立っているから、その後の展開は全て不自然で強引。笑わせたいのかホロリとたいのか最後まであやふやで中途半端だし、まさに浅田らしいヌルさ。わざわざ読む価値はない。
あ、よく見たら集英社文庫か。おまけに連載誌も集英社。それならしょうがない。集英社+浅田じゃどうしようもない。
- 浅田次郎
- 集英社文庫
- 借り物
外に出ると溶けてしまう体質のため家から1歩も出られない。読書しかない16の夏。
んで。潰れそうな旅行会社がフランス名門ホテルの部屋を高級ツアーと格安ツアーでばれないようにシェアさせる話。旅行会社が必要としている金額計1200万円の内、高級ツアーで1100万円集めて不足分の100万円を格安ツアーで賄うというんだから無茶だ。だいたい高級ツアーに見込まれる客数が5~6人だとわかった上での企画なのに設定金額が1人当たり150万円というのは計算が合ってない。単価を少し上げれば解決だ。
前提条件が破綻してる上にヌルいストーリーだから面白くもなんともない。
- 藤沢周平
- 講談社文庫
- 借り物
暑い。暑くて死ぬ。もうエアコンの効いた部屋から1歩も出ない。
んで。シリーズ最終巻を読み終わり。主人公が獄医者で柔術使いという点以外は特に変わったところのない王道な展開だったけど予想以上に引き込まれた。そしてとにかく従妹に萌えた。こんだけ読ませてもらえれば言うことナシ。
借りて半年以上になるが、これでやっと店に返せるよ。あ、『かわせみ』なんてもっと長いこと借りてるじゃん。早く読まなきゃなぁ。でも返しに行くと別の本を借りて来ちゃう無限コンボ。
- 藤沢周平
- 講談社文庫
- 借り物
1日の激務(6時間くらい)を終えてビールを片手に周平を読む。嗚呼これぞ至福。
んで。もう止まらない。I am not stop。変貌を遂げ勝ち気でカワイイ娘さんになった従妹のおちえが登くんに積極アッピール中。従妹マニアの俺としては堪らない展開。マジ従妹萌え~。
従妹以外も面白いんだけど、それはそれとしてとにかく従妹萌え。
- 三才ブックス
- 新本
去年の終わり頃、評判に躍らされて買った本があった。英語なんて大嫌いだから読まずに放置してたが、ついに一大決心して手に取ったよ。浅田次郎より英語のほうがマシだ。
んで。結局は英単語帳なのだから毎日少しずつ読めばいつかは終わるはず、明けない夜はない。と信じて読み始めたら一気に最後まで行けちゃった。例文はアチラの世界の話題のみに限定。無理矢理な意訳ばかりで笑った笑った。美しくない英文が多かったけど、そういう本じゃないもんね。
でもちゃんと英単語も覚えた。maniac(ヲタク)、sister(妹)、rosebud(美少女)。
- 藤沢周平
- 講談社文庫
- 借り物
無性に時代物が読みたくなった。もう少しだけ浅田から離れていたい。
んで。店から半年以上借りっぱなしの藤沢周平を読んでみた。「獄医」なんていうから重い話かと思ったら普通に軽い江戸時代物だったので安心して読めた。でも『用心棒日月抄』とか『よろずや平四郎』に比べると主人公の印象が薄い。得意技は柔術だし。ま、相手をする町の無頼漢の得物はせいぜい匕首だから柔術くらいじゃないとバランス取れないのかも知れないが。とりあえず手刀で匕首を落として一本背負い。
従妹のおちえとケコーンして叔父の跡を継ぐような気配があるので、そこに期待してみる。
- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 借り物
まだ浅田が数冊残ってるけど、これ以上続けるのは無理。精神的に消耗激しい。
んで。適度なローテーションで登場の『かわせみ』。14巻はなぜか動きが乏しかった。全てを見通す推理力を発揮しすぎな東吾の影響で、事件が起こっても緊張感がない。るいさんとの関係も進展しそうでしないので、全体にボヤけた印象。
そんな中「麻生家の正月」で娘誕生。(宗太郎+七重)÷2=花世ちゃん。将来的にはどうすんだろ。畝源太郎とでもくっつけるのか。ま、それもまた一興。
- 浅田次郎
- 新潮文庫
- 借り物
読んでも読んでも終わらない浅田。そろそろ他の本を読みたい。
んで。またもや短編集。会話だけの「奈落」とか手紙の文面だけの表題作のように“ありがちな”変わった手法に挑戦してた。でもいつも通りのヌルい話だからそういう手法を使う必然性が感じられず、従って効果もない。この人の場合、手法云々の前にまずストーリーを練るべきだと思う。
っつーか、頼むからオチをちゃんと書いてよ。オチのない短編は致命的につまらない。
- 浅田次郎
- 文春文庫
- 借り物
快調なペースで本日2冊目を読み終わり。さすが浅田、読むのラクチン。
んで。また短編集。中身もいつも通りの浅田。各話とも前半はそこそこ読めるけどラストは手抜き。短編なのにオチてないから全然面白くない。もう少し頑張りましょう。
体育会系作家を自称してるくせに、ぬるま湯みたいなヌルい話ばっかり。潔くない。もっと骨太なのを書いてみろと言いたい。
- ニュートンプレス
- 月刊誌
竹内均が死んだ影響に期待しながら『ニュートン』を読んでみた。
んで。特集は「古代ギリシア」。全くもって興味ナシ。その代わり特集以外の記事に当たりが多くて助かった。中でも印象的だったのは国立スポーツ科学センターの研究に関する「金メダルへの科学」。スポーツ科学は合理的で面白い。
期待していた竹内均の連載はと言うと。まだ残ってるのはどういうことだゴルァ。著者が死んだことなど微塵も感じさせないつまらなさだった。まだ続くんだとしたら激しくイヤだなぁ。
- 浅田次郎
- 集英社文庫
- 借り物
夏バテ全開。こういう時はコッテリした食事と読書しかない。
んで。浅田の直木賞受賞作。“ぽっぽや”と読むらしい。浅田の短編集にしては粒揃いで、驚くほど読めた。特に「角筈にて」なんかは雰囲気のあるいい話だった気がする。でも基本的にラストは不思議オチ。どんなにいい話でも最後がこれじゃ三文小説の域を出ない。
毎度のことだけど、浅田の手抜きオチには気分を害される。
- 平岩弓枝
- 文春文庫
- 借り物
仙台から戻ってきた。お見舞いに行ったはずなんだけど、あんまり意味なかった。行かなきゃよかった。
んで。この巻も激しく面白かった。7巻で逃げた悪者がホントに帰ってきた「忠三郎転生」とか。それをきっかけに麻生七重と天野宗太郎の間にフラグが立ったりとか。ここにきて急にキャラ関係に動きが出てきたのでいい感じだ。楽しくなってきた。
それにしても『かわせみ』は巻を重ねるごとに主要登場人物が増えていくなぁ。楽しいんだけど覚えるの面倒。
- 浅田次郎
- 講談社文庫
- 借り物
親類のお見舞いのため一路仙台へ。新幹線の車中は、それはもうヒマだったので集中して読み終わり。
んで。やっぱり同じようなことしか書いてなかった。最後まで大袈裟一辺倒で知性は感じられず。浅田のワンパターンはエッセイに限った話じゃないけど、それにしてもシリーズ化する必要はなかったんじゃないかなぁ。1冊で十分。
そういえば新幹線の座席にあった『トランベール』かなんかに浅田のエッセイを発見したのでチラリ眺めたところ、案の定つまらない話だったので見なかったことにして静かに元へ戻しておいた。合掌。